定価:本体2700円+税
西村隆司、三上美絵ほか(著)
日経コンストラクション(編)
A5判、202ページ
ISBN:978-4-8222-7485-6
商品番号:231350
発行日:2014年5月19日

魅力と意義をどう伝えるか――
批判を共感に変える「広報力」の磨き方

建設産業も広報に力を入れ始めたとはいえ、土木の魅力や社会資本整備の意義が十分に理解されたとは言えない状況です。本書は、従来のイメージを改善するために組織や個々の技術者に求められる姿勢や取り組みなどを、失敗例や各地の成功例などを基にまとめたものです。市民が公共事業に対して抱いていたそれまでの不信が、どのようにして共感へと変わっていったのかも実例を通して詳報しています。土木や建設産業が「広報力」を磨き、市民や社会とゆるぎない信頼関係をつくり上げるために、欠かせない一冊です。

主な内容

第1章 伝わらない「イメージアップ」

「広報したつもり」では響かない/根強い社会の不信感/深刻な若手の「建設離れ」/外部から見た課題と魅力

第2章 地域の成功例に学ぶ

広がるギャップを埋めるには/地元の歴史や資産に着目/メディアを戦略的に活用/工事現場は題材の宝庫/企画や入札を住民と共に

第3章 不信が共感に変わるとき

共感を生んだ「東京ジオサイトプロジェクト」/「必然」と「切実」が企画化のカギ/地底に広がる物語の世界/問い直したインフラの存在意義/“土木”に好意的な市民の多さに驚き/政治家ではなく中学生に依頼/ブロガーが潜在ファンを掘り起こし/安全管理に「協力したくなる」仕掛け/「空間」から現場の人の「誠実さ」へ/驚きと感動、そして共感

第4章 広報のノウハウを習得

仕事の意義や楽しさをどう伝えるか/観点の移動が創造力を生む/理想を掲げて“アイデアの畑”を広げる/説得するより参加を促す/合意形成ではなく創意の形成/「伝えて終わり」ではない/効果より「熱意」を伝えよ

第5章 インフラでコミュニケーション

魅力を引き出す活用法とは/ふれあいや憩いの場に再生/思いや歴史を伝える/「遺産」でなくても観光資源に/情報発信にひと工夫/楽しむことは広報の基本

第6章 社会が認める土木技術者とは

求められる本質は変わらない/役立ち、喜ばれることが原点/「無意識の価値観」がギャップに/「魅力的な工事」と伝え方に落差/仕事の楽しさや誇りを実感