屋根の修繕、室内の塗装、トイレの工事──。自分でやるには荷が重いが、誰に頼めばよいのやら…。そんなときでも「まかせてくれ」と頼もしいのが米国のAmazonだ。

 音楽や書籍、さまざまな種類の商品とともに「Amazon Home Services(アマゾン・ホームサービス)」というカテゴリーが新設された。ここを開けば、ペンキ塗装、蛇口の取り替え、テレビの壁への取り付けといった、自分の手には負えない工事を請け負う業者を見つけられる。Amazonで商品を買ったら、それを取り付けてくれる業者もAmazonで探せるというわけだ。

 提供サービスは大きく2種類。ひとつは、主に製品と工事をセットで注文するもの。例えば、トイレの便器の取り替えを依頼したいという場合には、製品を選び、工事の希望日時を指定する(図1)。工事費込みの価格で発注できるので安心だ。

●工事の種類と希望の日時を選べば施工業者が探せる
図1 トイレの便器を交換する工事の場合を見てみよう。まずは郵便番号を入力して地域を指定(1)。購入する商品をカートに入れたら(2)、続く画面で工事を希望する日時を指定すればOK(3)。あとは、引き受けてくれる業者からの連絡を待てばよい
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 もうひとつは、カスタムサービス。室内塗装、駐車スペースの拡張など、定型化できない工事の場合はこちらを選ぶ。例えば塗装工事の場合なら、外壁なのか、室内なのか、ペンキは自分で調達するのか、業者に用意してもらうのか、いつごろ作業をしてほしいのかなどの条件を送れば、業者がメールで見積もりを送ってきてくれる(図2)。

●塗装工事の見積もり
図2 定型化できない工事では、簡単な操作で要望を伝えて、見積もりを作ってもらうこともできる
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 Amazonは、こうしたユーザーからの注文を該当地域の提携業者に仲介する。必要なライセンスを持っているか、犯罪歴のない人物かなども含め、Amazonが各業者の経営基盤をチェック済み。「Amazonが選んだプロなので安心です」というのがうたい文句になっている。

 選べるサービスは、家具の組み立てや設置から、家の掃除、庭の手入れ、カーステレオの取り付け、パソコンのウイルス駆除などまでと幅広い(図3)。こうなるともはやAmazonは通販サイトとはいえないだろう。Amazonをひと言で説明するのがますます難しくなってきた。

図3 依頼できる作業は住居周りの工事が中心だが、カーステレオの取り付けや家電の設置、パソコンのウイルス駆除なども可能だ
出典:日経PC21 2015年10月号
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