小学生が英語のネイティブスピーカーと1対1で英会話を実践する――。これは英会話教室などの話ではない。公立の小学校での光景だ(写真1)。

写真1●多摩市立愛和小学校のタブレットを使った英会話学習の様子
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 2015年2月4日、東京都の多摩市立愛和小学校は、米アップルのタブレット「iPad」を使った英会話の授業を公開した。小学6年生の児童が、オンラインコミュニケーションツール「Skype」のビデオ通話機能を利用してリアルタイムで英会話の先生に質問したり、先生からの質問に答えたりといった外国語学習に取り組んだ(写真2)。小学校5年・6年で必修化されている「外国語活動」の一環である。

写真2●iPadにインストールしたSkypeを使ってオンラインで英会話を学ぶ
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 このオンライン英会話の仕組みを提供するのは、ベンチャー企業のベストティーチャー。公立の小学校とベンチャー企業がタッグを組んで、ICTを活用した教育に取り組んでいる事例だ。

 当日はベストティーチャーのスタッフも加わり、担任の教師とともに児童の学習をサポート(写真3)。児童は、「I can」「I can't」「Can you」を使い、動詞や名詞を組み合わせて画面の向こう側にいる先生に質問。先生が「できること」「できないこと」を聞き出したり、自分が「できること」を説明したりして、解答シートに記述していく(写真4)。授業の最後にそれらを発表するといった段取りだ。

写真3●オンライン英会話の仕組みはベンチャー企業のベストティーチャーが提供。授業もサポート
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写真4●会話を通して、解答用紙に記述していく
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 児童にとってベストティーチャーがかかわる英会話授業は既に3回目ということもあり、その感想はポジティブなものが多かった。「先生が(会話のスピードを)合わせてくれたから、いろいろな話を聞くことができた」「先生のできないことが多くて面白かった」「前よりスラスラ言えるようになった」「スペルの分からない言葉を書くのに苦労した。先生にスカイプで教えてもらった」などだ。