マイナンバー(個人番号)を通知する書面がようやく届いた。次はマイナンバーカードの取得だ。できるなら、今度の確定申告時には新しくなったマイナンバーカードを使いe-Taxによる電子送信をしたいのだが、今から申し込んでも届くのは3月下旬。確定申告時には間に合わない。なので、急ぐことはないが、iPhoneでもその場で申し込み手続きができるというのでやってみた。驚くほど簡単、これなら90代後半になる母にもできるかな、と思うほどだが、そこはとんでもない大きなギャップがあった。

マイナンバーカードを手に入れるとメリットはあるのか

 日本に住む人全員に個別番号を付与するマイナンバー(個人番号)の通知が進んでいる。読者の皆さんに手元にはもう届いていることだろう。次はICチップ付きのマイナンバーカードを取得するかどうかだ。マイナンバーカードは申請者の顔写真付き、ICチップには個人認証できる電子証明書、住民基本台帳事務用のアプリケーションなどが収められる。写真付きで正式な身分証明書の代わりになるので、運転免許証やパスポートなどを持たない人がこれまで何かと不便を強いられていた場面で迅速な事務処理が可能になる(図1)。

図1●マイナンバー(個人番号)カードの主要なメリット
各種行政手続きのオンライン申請、身分証明書として、コンビニでの各種証明書発行などがあるが、まだほとんど整備されていない状態だ。
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 しかし、マイナンバーカードには住所氏名、個人番号が券面に堂々と記載されているので、落としたときは危険だ。一方、今のところ、行政手続き上使える場面は住民票の発行など以外にはまだほとんどない。マイナンバーカードを使えばコンビニエンスストアの一部で住民票や印鑑証明などがその場で発行してもらえるが、実際にサービスを提供している市町村はまだ極めて少ない。東京都でも7区と3市、神奈川県では藤沢、茅ヶ崎、座間の3市、日本全国で100市町村しかない(2015年12月17日現在)。

 取得の義務はないし、今の段階で無理して取得する必要はない。レンタルショップなどで本人確認のためにマイナンバーカードの提示を求めるところが出てきているが裏面に記載された個人番号をコピーされたりしないように十分な注意が必要、といろいろ面倒。これまで同様、運転免許証や健康保険証を使った方が便利だし安全性が高い。ましてや落としてしまったりしたら、一時利用停止の措置を取ったり、個人番号流出の危険に備えて、個人番号の再発行をしてもらうなど、しなければならないことが格段に増える。

 行政機関がマイナンバーの付いた自分の情報をいつ、どことやりとりしたのか確認できるサイト「マイナポータル」がスタートする。「マイナポータル」にログインするにはマイナンバーカードが必要だ。ところが実際に利用可能になるのは来年2017年1月の予定だ。

 ということで、今のところ発行申請はしない、という選択をする人も多い。しかし、私はできれば新しくなったマイナンバーカードに搭載された公的個人認証を使いe-Taxによる電子送信をしたいと当初考えていた。新しい電子証明書がMacで使えるのか? を試す人柱としての期待も読者から強い(関連記事:またまた国税庁から締め出されたMacユーザー。どう対応する?)。

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