3月16日が提出期限の確定申告。先週はYosemite搭載のMacは国税庁が用意した電子申告に使えないという残念な話をしたが、今回はそれを乗り越える方策をご紹介して行こう。意外なことに、パソコンを持っていない人はタブレット端末だけでもできる。制約はあるもののこれは進化だ。一方、白色申告の記帳義務が発生したことで、青色申告にチャレンジしたいという人も増えている。クラウドベースの会計ソフトが複数登場しているが、それぞれ使い勝手やアプローチが異なる。製品選びのヒントをお伝えしておきたい。

確定申告書印刷だけなら何とか可能

 国税庁の「改定申告書等作成コーナー」は先週ご説明した通り、確定申告書を作成して印刷した上で物理的に届ける、という方法と本人確認用の電子証明書を付加して送信する-Tax申告の2種類がある。このどちらも現在のところYosemite(OS X 10.10)を搭載した現行Macには対応していない。特にe-Tax申告の方は、電子送信するためのICカードリーダーやそれをコントロールするソフトである「利用者クライアントソフト」が動作しないのであきらめるしかない。

 しかし、申告書の作成だけなら私の環境で試してみたところでは、正常に作成完了した。実際に私の申告すべきデータを入れてみて、最後の印刷まで通しでテストしてみた結果、一応私の環境ではでき上がった。しかし、私の場合は、収入はごく限られた数ヶ所から、不動産売買、上場株式の配当などの収入があるわけではないので、ごく簡単な申告書になる。申告書作成システムのごくごく一部の機能しか使っていないので、不都合が出なかっただけかも知れない。「確定申告書等作成コーナー」の推奨機種になっていないために、何か不都合が起きたときにはヘルプデスクが話を聞いてくれない可能性がある。薄氷を渡るような心境にさせられるが、クラッシュして終了してしまうという深刻なものでもなさそうだ。筆者としては、自信を持ってお勧めできるものではないが、やってみる価値はありそうだ(図1)。

図1 Yosemite搭載のiMacでも一応送付用の確定申告書ができた。申告内容がそれほど複雑ではないので通ったのかも知れない。今年はさらに、MavericksのMacBook Proを使ってe-Tax電子送信にもチャレンジしてみるつもりだ。これは私にも初めての経験になる。
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 国税庁側もYosemite上で検証する時間、あるいは対応させる時間は十分にあったはず。こういう国民生活に密接にかかわってくるシステムはアップルと密に情報交換をしながら迅速に対応していただきたいものだ。

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