米アップルが2015年度第一四半期に過去最高の売上高746億ドル、純利益180億ドル(!)を達成したと発表したその日、Macと同時にiOS向けのアップデートの配信が始まった。今回のアップデートはそれほど大きくはないので、急ぐ必要は全くない。しかし、日本のユーザーに対する提供の方法についてはとても疑問が残る流れとなっている。

アップル、記録的な最高益! だったら、製品のブラッシュアップにもっと力を

 2015年1月27日(米国時間)、アップルは2015年度第1四半期の業績を発表した。当四半期の売上高は過去最高の746億ドル(前年同期比約30%増)、純利益も過去最高の180億ドル(同約38%増)。粗利益率も、前年同期の37.9%に対し39.9%となった。

 快適に使える製品を、適切なターゲットに適切に供給していることが素晴らしい結果を生んだ。iOSと共に、最新版のOS XインストールしたMacを使うと実に快適な統合作業環境が生まれる。外出中にiPhoneで調べものをした情報は、Macがある環境に戻ってくるとそこに既に用意されている状態になっているし、書きかけのメールもデスクトップで引き続き作業できる状態になっている。Windows 10がそのような環境の実現を目指しているが、MacとiOSの間では既にかなり完成の域に達している。

 そうした統合作業環境が一般のユーザーにも浸透してきていて、iPhoneユーザーがMacの素晴らしさに気付き、新しくMacを購入するケースが増えているとも聞く。その結果としての、アップル絶好調の決算発表となったわけだ。

 この決算発表に合わせたかのように、Mac向けのOS Xの最新版、Yosemite 10.10.2とiOS向けの8.1.3のアップデートの配信が開始された。今回のアップデートは小さなバグ修正のようなものが主たる目的のようで、具体的に困っている問題がなければ、急いでアップデートする必要はないものだ。しばらくは静観していて良さそうなアップデートだが、Wi-Fi関係で困っていることがあれば、試してみる価値がある。

 しかし、アップデートの提供方法が日本のユーザーにとっては実に不親切なところが目立ち、猛省を促したいとも思う。会社全体としての業績がそんなに好調であるなら、日本のユーザーに対してももっときめ細かな対応をしてくれてもいいのに、と思うことがずいぶん目につく。

 なお、決算発表に伴い、Tim Cook CEOらが直接報道陣、アナリストの質問に答えたカンファレンスコールがアップルのWebサイトで公開されている。2週間限定公開なので、もし、ご興味があれば、早めにチェックしてみることをお勧めする(図1)。

図1 米国時間2015年1月27日に行った米アップルの2015年第1四半期に関するカンファレンスコール。報道陣からの質問にTim Cook CEOらが直接答えているのを確認できる。公開期間は2週間なので早めにアクセスを。
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