Parallelsと言えばMacが動作している中でWindowsなどの別OSを動かす「仮想環境」アプリで知られているが、もう一つ、iPhoneやiPad、Androidなどのモバイル端末からネットワーク越しにWindowsやMacを操作できるParallels Accessという製品を出しているのはご存知だろうか? そのParallels Accessの新版、2.5が登場、さらに相互接続性が高まった。同一のLANセグメントからばかりではなく、まさにどこからでもアクセス可能なのは出先で何かし残した用事を思い出したときなどにとても便利。一度試してみることをお勧めする。

相互接続性、ファイルアクセス機能が強化

 Parallels Accessはデスクトップパソコンで動作している画面をネットワーク経由でモバイルデバイスに映し出し、あたかもアプリケーションがモバイルデバイス上で動作しているかのごとく扱えるというものだ。ネットワークの向こうにあるパソコンの画面をそのまま転送し、リモートコントロールする仕組みは既にいくつかあり、オープンソースのVNC(Virtual Network Computing)は無償のアプリケーションが各種開発されていて既にお使いの読者も多いだろう。

 そんな中で、Parallels Accessは有償のサブスクリプションモデルをとっており、1年間で2000円、2年間で3500円。5台までのコンピューターに接続できる。既にParallels Accessを使っているユーザーなら、無償でアップグレードできる。接続元のモバイルデバイスに台数制限はない。無料のアプリもある中で、有償である理由は、サイズの異なるモバイルデバイス上でも扱いやすいように表示サイズを利用環境に合わせて最適化したり、キーボードからの文字入力、特に日本語入力もスムーズにできるように工夫があること、各種アプリケーションの起動画面などを独自に作り込み、とても使いやすいものに仕上げてあること、独自の通信プロトコルを採用して動作が速いことなどがその理由だ(図1)。

図1 何の変哲もないiPadの画面に見えるが、これは外界のネットワークにつないだiPadを使って、LAN内のMacに接続、手書き文字認識入力ソフト「mazec」を使ってメールに文面を入力しているところ。
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 特に、ルーターで外界のインターネットから遮断された環境でも外から簡単に接続できるのが無料のリモートアクセスとは大きく異なるところだろう。もちろん、セキュリティポリシーの関係で接続できないネットワークもたくさんあるだろうが、一般的なファイアウオール設定であれば、問題なく接続できる。場合によっては、このアプリの接続を許可する、といった操作を要する場合もあるだろうが、普通は必要ないようだ。ネットワークを通じて動作させるものなのに、スピードが速いのも特徴で、3Gネットワークしかない環境でも、使える。もちろん直接本体に触れて操作するのとは違い、遅れを感ずるが情報の閲覧、操作に支障はない。

 動作させるにはモバイルデバイスに各アプリストアからダウンロードした「Parallels Access」をインストール、デスクトップパソコンにはサーバーとなるParallels Accessをインストール、独自のParallelsアカウントを作った上で相互接続する、という流れになる。アプリは2週間無償トライアルできるので、ネットワーク越えの可否など、基本的な部分が問題なく使えるかどうか、まずは試してみてはいかがだろうか(図2)。

図2 iPhone 6を使い、LTE回線接続した状態でParallels ACCESSを起動、自宅に置いたWindowsパソコンがアクセス先に現れた。
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