年末にアップルのテクニカル・デベロップメント・センターが横浜にできるという話を枕に、アップル製品は新時代に相応しい情報機器に生まれ変わるべきときだと書いたら、識者からいろいろ御指摘に合わせていくつか賛同をいただいた。特にコンシューマー製品であるにもかかわらず正常動作しないことが多いうえに、木で鼻をくくったような製品設計は、今こそ改善すべきという御意見もたくさんいただいた。

アップル製品の品質低下に関するメッセージ飛び交う

 話が大きく動き始めたのは、年明け早々の1月5日。カナダ出身のソフト開発者Geoff Wozniak氏が「私がOS Xをやめた理由」と題してつぶやいた言葉が世界中で大反響を巻き起こした。その後、話が広がり過ぎて、Wozniak氏はこれ以上の議論は神経に障るとしてこの記事を削除した。

 実はその話、別の著名人によって飛び火した。その著名人とはInstapaperの創始者、メディアミックスのブログサービス「Tumbler」のCTOを務めるMarco Arment氏。「最近のアップルのハードウエアは素晴らしい。しかし、ソフトウエアはここ数年ずいぶんと品質が悪くなっている。我々は手にしたら、最初からちゃんと動く製品がほしい」とコメントした。

 業界のキーパーソンがアップル製品のソフトウエア品質が低下していて、ちゃんと動かないのが問題だ、と発言したため、元アップルの開発者と自称するエンジニアらも巻き込んで、議論の輪はますます広がった。これを受け、主要なトップメディア、例えばWall Street Journal、CNN、ZDNet、全米大手テレビネットワークがこれを取り上げ、日本の新聞にも報道されるようになった(図1)。

図1 「アップルのソフトウエア品質低下」の問題は米国の経済紙Wall Street Journalの電子版にも掲載され、大きな話題になっている。
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 アップルのソフトウエア品質が低下している、という議論は既に何年も前から巻き起こってはいたが、このように大きなニュースとして伝えられたのは、著名な技術者、アップル内部にいたエンジニアらが声を上げ始めたからだろうが、無視できない問題になりつつあることは確かだ。

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