東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学――。国内有名大学の講義を、誰もが無料で受講できるネットサービスが始まっている。NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが運営する「gacco」(http://gacco.org/)である(図1)。各大学の教員が講義映像を公開するほか、受講者には課題も出す。その成果が一定の水準を満たせば、修了証も発行される。

●大学の教員による講義を無料で受けられる
図1 NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが2014年2月に公開した「gacco」。大学の教員による講義を無料で受けられる
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 こうした取り組みは「MOOC(ムーク、Massive Open Online Courses)」と呼ばれ、ここ数年、世界的に盛り上がりを見せている。2011年に米スタンフォード大学の複数の教員がネットで講義の公開を始めたことが発端とされており、現在では、「Coursera」「edX」などのMOOC配信サービスの上で、さまざまな大学が無料で講義を公開する。これらを、世界中の数百万人が受講している。

 学ぶ意欲を持つ人にとって、MOOCには多くの利点がある。名門大学の教員による講義を、時間や場所の制約を受けずに無料で受講できる。修了証を得られる意義も大きい。一部の例を除いて大学の単位を取得できるわけではないが、米国などではMOOCで優秀な成績を修めたことが評価され、就職につながるケースも出てきている。

 ただしこれまでのMOOCは、日本のユーザーにはハードルが高かった。基本的に講義は英語で行われ、課題も英語で提出する必要があるためだ。

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