パソコンなどで作った3次元データを手軽に“印刷”して、プラスチックの造形物を作れる「3Dプリンター」。低価格化が進み、ついに10万円を切る製品が登場した。日経パソコン編集部で、セッティングから印刷まで試した結果をお届けする。

 今回テストしたのは、XYZプリンティングジャパンが2014年3月25日に発売した「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」(図1)。価格は6万9800円(税込)で、ビックカメラなどの量販店でも販売している。これまでの10万円を切る3Dプリンターは、ユーザーが本体を組み立てるキットが多かったが、ダヴィンチ1.0は完成品であり、格安のキット品よりもずっと敷居が低い。

図1 XYZプリンティングの「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」。本体サイズは、幅468×奥行き510×高さ558mmで、重さは23.5kg。小型の食洗機のような外観で、かなり場所を取る
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インクの代わりにフィラメントを装着する

 ダヴィンチ1.0を含め、価格の安い3Dプリンターは「熱溶融樹脂積層法」という方式を採用している。ABS樹脂やPLA樹脂などの原料を熱で溶かし、ノズルから糸のように噴出する方式だ。この樹脂の糸で形を作りながら、一層ずつ積み重ねていき、最終的に立体を作る。

 原料の樹脂は、直径1.5mmほどの長い紐のような状態でカートリッジに収まっている。これを「フィラメント」と呼ぶ。ダヴィンチ1.0は単色の3Dプリンターで、購入時は白のフィラメントカートリッジが付属する。フィラメントは12色あり、作りたい立体の色に合わせて交換する。追加で購入する場合は、3280円(税込)で600gのカートリッジを購入する。

 まず、本体にフィラメントカートリッジを装着し、プリントモジュールの上からフィラメントを差し込む(図2、図3)。今回、このフィラメントの「ロード」で戸惑ったため、電話サポートを利用してみた。

 XYZプリンティングジャパンは台湾企業の日本法人だが、国内にサポートセンターがあり、日本語のメールや電話でサポートしてくれる。3月末の時点では電話もつながりやすく、親切に対応してもらえた。

図2 フィラメントの入ったカートリッジを本体内に挿入し、ストッパーのような部品で固定する。
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図3 プリントモジュールの上からフィラメントを下に差し込む。その上で、本体の操作で「セッティング」→「ロードフィラメント」を実行する。紐状のフィラメントがプリントモジュールに3cmほど引き込まれたら完了
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