スマートフォンが普及し、1人で従来型携帯電話とスマートフォンの2台を使い分ける「2台持ち」も多く見かけるようになった。そうなると気になるのが、月々の通信料の高さ。特に注意を払わず使っていると、2台分で月額1万円を超えることも珍しくない。

 そうした中、複数の事業者が「NTTドコモの回線を使いつつ、通信料はドコモより安い」ことを特徴とする第3世代携帯電話(3G)の回線の提供を相次いで始めている。月額3000円弱で下り最大14Mbpsや7.2Mbpsの通信速度をうたうサービスや、低速ながら月額980円で3G回線を保有できるサービスなど、内容は多彩だ。実際の使い勝手はどうなのかを確かめた。

ドコモから回線を仕入れ

 格安の3G回線を提供しているのは、NTTぷらら、ソネットエンタテインメント(So-net)、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)の大手プロバイダー3社と日本通信だ。プロバイダー系3社のサービスは各社Webサイトで、日本通信はイオンの一部店舗でそれぞれ申し込める。これらのサービスは、いずれも「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)の枠組みを使っている。MVNOの事業者は、ドコモなどの携帯電話事業者などから回線の卸売りを受け、それを1 回線ずつ一般消費者などに小売りする。この際、ネットワークのうち「ゲートウエイ装置」からユーザー側の部分はドコモの設備を借りる(図1)。一方、ゲートウエイ装置からインターネットにつながる基幹回線は、各MVNOが個別に構築・運用する。

●MVNOが低価格になる仕組み
図1 MVNO各社は、ゲートウエイ装置より下流の設備をNTTドコモから借りる。一方でゲートウエイより上流の設備は各社が独自に構築。各ユーザーの通信速度を抑えることで多くのユーザーをネットワークに収容したり、ISPが既存設備を活用してコストを抑えたりできる
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 MVNOと契約したユーザーに配られるのは、ドコモのSIMカードである「FOMAカード」(または「ドコモUIMカード」)。FOMAカードを端末に入れて設定した上で、ドコモの基地局に3G接続して通信する。無線通信の部分はドコモ回線をそのまま使うため、電波のカバー範囲やつながりやすさなどはドコモの3G回線に契約したときと一緒だ。一方、通信速度は各MVNOの速度制御や基幹回線の容量などにより異なる。

 なお、今回取り上げるMVNOのサービスはいずれもデータ通信専用で、090や080の携帯電話番号による音声通話はできない。また、携帯メールサービス「spモードメール」や緊急地震速報を配信する「エリアメール」など、ドコモが提供している付加サービスは利用できない。

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