外出先でもパソコンやスマートフォン、携帯型ゲーム機などの無線LAN対応機器をインターネットに接続できるモバイル無線LANルーター(以下モバイルルーター)。これまで主流だった下り最大7.2MbpsのHSDPA/HSUPA方式の製品に代わり、LTE(long term evolution)やDC-HSDPAなど、より高速な通信方式を採用した製品が複数の事業者から相次ぎ発売された。これにより、既存のモバイル WiMAX対応のモデルと併せて、高速モバイルルーターの選択肢が一挙に広がった。

 これらのモバイルルーター新製品を試用し、東京23区内と大阪市内の複数地点で通信速度を測定した。

 測定に当たり、本誌編集部にFTPサーバーを設置し、ファイル転送時の通信速度を確認した。偶発的な速度変動の影響を吸収するため、テストは下り/上りとも5回ずつ行い、最高値と最低値を省いた3回の平均を取った(図1)。

●専用FTPサーバーを使って測定(クリックで拡大表示)
図1 今回の測定のために専用のFTPサーバーを編集部内に設置。都内各地で、ノートパソコンからモバイルルーター各製品を介してFTPサーバーに接続し、WindowsのFTPコマンドでファイル転送し速度を確認した(上)。通信速度はFTPによるファイル転送の終了時に出る表示で確認。併せて、ネットワークモニターソフト「TCP Monitor Plus」(フリーソフト、OGA氏作)で転送中の通信速度の変化をグラフで確認した(左)。図2の結果には反映していないが、複数のスピードテストの Webサイトでも速度を測定し、FTPによる測定値が妥当であるかを検証している
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 今回の測定に使ったのは、5事業者が販売している5種類のモバイルルーター。UQコミュニケーションズの「Aterm WM3500R」(2010年11月発売)以外の4製品は2011年の夏モデルだ(次ページ)。

 測定地点は東京23区内の7カ所と大阪市内の2カ所。いずれも主要駅にほど近い喫茶店や公共スペースなどで、(1)ビジネスパーソンがノートパソコンを広げ、数十分~1時間程度作業できる環境である、(2)屋外のテラス席または全面ガラス張りの窓際席などで、電波の受信環境が良好と思われる──場所を選んだ。羽田空港は、混雑のない理想的な環境で各端末の本来の実力を測る目的で、閑散とした深夜の国内線出発ロビーで実測している。

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