普段はのんびりと講義を受けて、試験の前だけ猛勉強──。大学生の勉強なんて、その程度だろうと考えている人もいるかもしれない。そんなイメージを塗り替える新しい教育手法が大学に広がりつつある。スマートフォンやタブレット端末とIT技術を組み合わせることで、学生が自発的に学習する仕組みを構築した大学が登場している。

 スマートフォンやタブレット端末の教育への応用分野は3つ(図1)。1つはeラーニング。大学で講義を聴くだけでなく、スマートフォンの画面上で、いつでもどこでも勉強できる仕組みを提供するというものだ。2つめが、アプリケーション開発。情報処理系の学部に所属する学生に、スマートフォンの機能を生かした最新のプログラミング手法を教える。3つめが教育や進路指導の支援。成績などの情報を端末上で一覧できるようにして、指導や学生の自己分析に役立てる。

●大学教育の中でスマートフォン/タブレット端末を活用する動き
図1 iPhoneやiPadを学生に配布し、日常の学習や生活に活用するように促す教育機関が登場してきた。主な活用方法には、eラーニング、アプリケーション開発、教育や進路指導の支援の3つがある
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 学生にスマートフォンやタブレットを配布する、学内に設置するといった取り組みを進めている大学もある。例えば、青山学院大学は2009年から社会情報学部の学生にiPhoneを無料で配布し、約1000人の学生が利用している。名古屋文理大学は、情報メディア学科の新入生約100人にiPad 2を配布した。名古屋商科大学は、学内に多数のiPadを配置し、学生にはiPad 2を安く購入できるようにあっせんする。各大学の実際の活用方法を詳しく紹介していこう。

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