日経WinPC読者にとってNVIDIAといえば、「GeForce GTX 460」などの一般消費者向けグラフィックスチップや、プロフェッショナル向けの「Quadro」シリーズ、「GPUコンピューティング」用の「Tesla」シリーズが思い浮かぶだろう。しかしNVIDIAは、CPUを内蔵したシングルチップのマルチメディアSoC(System on a Chip)も開発している。

 2010年8月にNVIDIAの最高経営責任者(CEO)であるジェン・スン・ファンは「Our CPU strategy is ARM(我々のCPU戦略はARMである)」と宣言した。これを実践した製品が、今回紹介する「Tegra」(テグラ)シリーズだ。最新の第2世代Tegra(以下Tegra2)は、1GHzの「Cortex-A9」(ARM製の組み込み向けプロセッサー)を2個搭載しており、CPU単体で比べても、ネットブックに使われているCPU並みの性能を実現している。さらにPCではノースブリッジやサウスブリッジとして実装されている機能をシングルチップに集積しており、ネットブックのそれらの機能と比べて、コストパフォーマンスや消費電力が大変優れている。

2010年末の発売目指し、多数の搭載品が開発中

 昨今は「iPad」のようなタブレット型の携帯機器が話題だが、Tegra2を使用した50製品あまりのタブレット型携帯機器の開発が、2010年末や2011年初頭の発売を目指して進められている。また、スマートフォンの高性能化に応えるべく、大手携帯端末メーカーでもTegra2を採用した製品の開発が進んでいる。今回は、Tegraシリーズの製品概要と特徴を解説する。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら