ソニーとシャープが新製品を発売し、競争激化!

 電子書籍元年と言われた2010年。続々と電子書籍端末が登場し、それに伴い、電子書籍を販売するブックストアも増え始めている。

 電子書籍とは、本の内容をデジタル化してパソコンやタブレット型端末などで読むもの。特徴として、(1)書籍が安く手軽に購入できること、(2)文字拡大や音声読み上げが簡単なこと、(3)1台に1千冊以上のデータを保存して持ち運べること、などが挙げられる。

 日本国内でリードするのは米アップルの「iPad」だ。それを追って2010年12月10日にソニーとシャープが電子書籍端末を発売した(図1、図2)。

 ソニーはテキスト中心の書籍に向いた「Reader」を発売。6型で重量が215gのモデルと、文庫本サイズの5型で155gのモデルを用意した。画面はモノクロで文字を鮮明に表示できる16階調の電子ペーパーを採用。バックライトがないため消費電力が少なく、1度の充電で2週間利用できる。通信機能はなく、パソコンで専用のブックストア「Reader Store」から書籍を購入し、そのデータを端末に送って利用する。コンテンツ数は2010年12月時点で約2万点だ。

 シャープは、高精細のカラー液晶を備え、書籍以外にも新聞や雑誌のコンテンツも閲覧できる「GALAPAGOS」を発売[注1]。こちらも、10.8型と5.5型の液晶を備えた2種類の端末を用意した。

 Wi-Fiに対応し、ブックストアからコンテンツを直接購入して利用する。現在、対応するブックストアは、シャープとカルチュア・コンビニエンス・クラブの合弁会社が提供する「TSUTAYA GALAPAGOS」だ。2011年1月時点のコンテンツ数は2万4千点ほどで、春には映像や音楽なども提供予定だ。

 また、NTTドコモは2011年1月21日に、5.5型のGALAPAGOSに同社の3G通信機能を搭載したシャープ製の端末「ブックリーダー SH-07C」を発売した[注2]。対応するブックストアはTSUTAYA GALAPAGOSと、大日本印刷、NTTドコモ、CHIの共同事業会社が提供するブックストア「2Dfacto」。2Dfactoのコンテンツ数は現在約2万点で、春までに約10万点に増やす予定だ。

図1 ソニーの「Reader」は書籍専用端末で、PCと接続して利用する。シャープの「GALAPAGOS」は、Wi-Fiを使って新聞や雑誌などのコンテンツをダウンロードして利用する
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図2 価格や採用する画面タイプ、通信機能の有無は機種によって異なる。読書感覚を再現することを目指したソニーの端末は、モノクロ表示の電子ペーパーを採用する
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[注1]購入するには、インターネット経由で申し込むか、量販店などで申し込み用紙を送付する。量販店での販売は未定
[注2]無線LANとFOMAハイスピードに対応した電子書籍端末。600×1024ドット表示のタッチ対応5.5型液晶を搭載。対応するファイル形式はXMDF、PDF、TXT、.book形式で、重量は249gだ

出典:日経PC21 2011年3月号
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