映画「アバター」の大ヒットや国内外のメーカーが対応パソコンを発売したことで、一躍注目を浴びた3D立体視技術。映画館もパソコンも3Dで見るには専用メガネが必須だが、ここにきてメガネが不要の裸眼3D対応機の発表が相次いでいる(表1)。

●裸眼で立体視できるデジタル機器の発売が相次ぐ
表1 2010年9月以降に発表された製品の例
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 先陣を切ったのが人気携帯ゲーム機の新版「ニンテンドー3DS」(任天堂)。同社は以前から裸眼3D対応機の開発を表明していたが、2010年9月に「発売日は2011年2月26日」と正式発表した。2010年10月に開催したITとエレクトロニクス技術の展示会「CEATEC JAPAN 2010」において、来場者が長蛇の列を作ったのが液晶テレビ「グラスレス3Dレグザ」(東芝)だ。11月に入り、NTTドコモとソフトバンクモバイルも裸眼3D対応のスマートフォンを相次ぎ発表した。

 裸眼立体視を実現する手法は、「パララックスバリア」「レンチキュラレンズ」方式に大別される。このうち、安価に実装できることからスマートフォンなど多くの機器がパララックスバリア方式を採用している。同方式は、液晶をソフトウエア処理で縦に細かく分割して右目用と左目用の映像を交互に並べ、液晶に貼り付けた視差バリアで立体視を実現する(図1)。2003年に登場した裸眼3Dノート「メビウスノート PC-RD3D」(シャープ)も同様の方式を採用していたためご存じの人もいるだろう。

●裸眼で立体に見える仕組み
図1 右目用と左目用の映像を交互に並べる「パララックスバリア」方式の例。手前にある視差バリアにより左目にはL1~L5のみ、右目にはR1~R5のみ見える。LとRで異なる映像を流すことで視差を発生、立体に見える。このほか、かまぼこ状のレンズを画面上に何列も並べた「レンチキュラレンズ」方式などがある
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