メモリーの進化が遅い。DDRからDDR2へはあっという間に移行したのに、DDR3はようやく普及したところ。だから、DDR4なんて言われてもピンとこない。だけど、ちゃんと裏側ではDDR4の準備が進んでいる。DDR4は2012年に登場して、転送レートは最高4000Mbps以上だという。でも、高速化には落とし穴もある。搭載できるメモリーの量が減ってしまう場合があるのだ。

革新的ではないけれど、ユーザーには影響が大

 実は、DDR4は規格化の真っ最中で、まだスペックが決まっていない。でも、DDR4で話し合われている技術の概要は、7月のメモリーカンファレンス「MemCon」で説明された。だから、DDR4のおよその姿は見えるようになってきた。

 そもそも、DDR4とは何なのか、DDR3と何が違うのか。DDR4は、DDR3とそんなに違わないともいえるし、DDR3と大きく違うともいえる。謎かけみたいだが、その心は次の通りだ。

 DDR4では、今までのメモリーの不文律だった、1メモリーチャンネルに複数のDIMMスロットを設けるのをやめる。1チャンネルに1つのDIMMスロットしか設けることができないポイント・ツー・ポイント接続になるという。自作PCユーザーにとっては、後からメモリーを増設できなくなるので、大きな変化となる。

 でも、その一方で、DDR4はPCI Expressのように、シリアル方式を使った革新的な方法は採らないようだ。今のDDR3と似たようなパラレルバスのまま高速化するという。だから、技術の基本的な部分は、DDR系メモリーの延長であって、革新とはいえない。

 つまり、ユーザー側に立って見ると、使い方の面でDDR4は今までのメモリーと大きく違う。でも、メモリー技術の大きな流れの中で見ると、大きなジャンプではない。それが次世代メモリーのDDR4の正体のようだ。

 もう少し具体的に見ていこう。実際の製品でのDDR4の転送レートは、2133M~4266Mbpsになりそうだといわれる。これまでのメモリーと同じように、最初は低速な2133Mbpsが製品化されて、何年かかけて4266Mbpsにまで上がるだろう。

 メモリーも高速化すると消費電力がどんどん上がってしまう。消費電力は少しでも減らしたいので、DDR4も駆動電圧を下げて電力を抑える。DDR4は最初1.2Vで登場して、だんだんと1.1Vや1.05Vへと下げていくという。DDR3もこれまでは1.5Vだったが、今は1.35Vの低消費電力版があり、さらに1.25V版も登場する予定になっている。DDR4も同じようなコースをたどるようだ。

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