Vistaを上回る人気で出足は好調!

 10月22日に発売された新OS「Windows 7」の売れ行きが好調だ。発売当日、東京・秋葉原の量販店、ヨドバシカメラで開催された発売記念イベントには、米マイクロソフトのWindows担当プレジデント、スティーブン・シノフスキー氏が登場(図1)。早朝にも関わらず、OSをいち早く手に入れようと人が押し寄せた。また同日、「DSP版」[注]の7を深夜販売したツクモやソフマップといったPCパーツショップには、約400人もの行列ができるほどの盛況ぶりだった。

図1 東京・秋葉原は7発売当日、OSを購入する人で賑わった。深夜販売では、「DSP版」を求める人で400人もの行列ができた
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 勢いはその後も衰えず、量販店のビックカメラでは「Vistaの1カ月分の販売本数をたった3日で上回った」という。

 この爆発的な7の人気は、前バージョン「Windows Vista」の不人気の裏返しともいえる。7は「Vistaの不満を聞いて作った」(マイクロソフト コンシューマーWindows本部の藤本恭史本部長)OSだけあり、ショップの販売員からは「Vistaよりも動作が速いという評判を聞いて購入する人が多い」という声もある。今までVistaを買い控えていた人たちが、7の登場でどっと店頭に押し寄せている印象だ。

 一般ユーザーが店頭で購入できる7には、3つのエディションがある。家庭向けの標準的な「ホームプレミアム」(実売2万600円)、仕事向けのネットワーク機能を備えた「プロフェッショナル」(実売3万9600円)。そして全機能を搭載した「アルティメット」(実売4万700円)だ。

 このうち1番人気は、ホームプレミアム。中でも、パソコン3台にインストールできるアップグレード版ライセンスが入った「ファミリーパック」(実売2万5100円)に人気が集中している(図2)。パソコン1台分のライセンスが、通常の「アップグレード版」(実売1万6500円)の半額なので、非常にお買い得。この安さが魅力で、発売から約1週間で完売する店舗が続出した。

図2 量販店では、「ホームプレミアム」のアップグレード版が一番売れている。安価な優待パッケージが人気で、中でも3台のパソコンで使える「ファミリーパック」は発売から1週間で完売する店が続出した
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 ちなみにVistaも、発売当初の売れ行きは上々だった。しかし早々に失速し、その後も販売数は伸び悩んだ。かたや今回の7は、「決して一過性のブームでは終わらない」という樋口泰行マイクロソフト社長の言葉通り、現在も好調を維持している。7の人気は、しばらく続きそうだ。

[注]「DSP」は、「Delivery Service Partner(販売代理店)」の略。DSP版は自作パソコンのユーザー向けにパーツとセットで販売される。例えば7ホームプレミアムが1万5000円前後と比較的低価格で買えるが、マイクロソフトのサポートは受けられない

出典:日経PC21 2010年1月号
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