2009年10月9日、千葉・幕張メッセで開催されたITエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2009」において、日経パソコンがパネルディスカッションを主催した。タイトルは「パーソナルコンピューティングが変わる!」。

 Windows 7、持ち運ぶのに適した小型コンピューター、クラウドコンピューティングなどの台頭で、我々を取り巻く環境は大きく変わろうとしている。今後、パーソナルコンピューティングは、ユーザーにどんな喜びや感動をもたらすのか。業界を代表する7人のパネリストに、熱い思いを語ってもらった。

■Windows 7の発売日が近づきました。

マイクロソフト 堂山氏 Windows 7によって、パソコンを変えるだけでなく、世界を変えたいと思っています。我々のソフトウエアやサービス、インターネットの力によって、さまざまな機器がグローバルかつシームレスにつながる世界を目指しています。ハードウエアやサービスなど、さまざまなところにビジネスチャンスが生まれるでしょう。

 我々は、ユーザーの声を聞きながら、高い品質と互換性を備え、基本性能のしっかりしたOSを提供しようと努力してきました。今後、Windows デジタルライフスタイルコンソーシアム(WDLC)などを通じて業界で連携し、デジタルライフを豊かにする具体的なシナリオを、店頭などでユーザーに見てもらい、体験してもらう機会を増やしていきます。発売当初だけ盛り上がるのではなく、Windows 7を長く使ってほしいと思います。

■Windows 7の登場で、ネットブック市場はどのように変わりますか。

マイクロソフト 堂山氏 ネットブックを購入して、これからパソコンを使い始めようというユーザーのために、当社は「Windows 7 Starter」というエディションを用意しました。これでユーザーのすそ野を広げたいと考えています。ただ、我々としては一人1台にとどまらず、できれば複数台のパソコンを所有してほしいと考えています。そこで、Windows 7でHomeやHome Premium、Professionalといったエディションも提供します。加えて、2台め、3台めのユーザーに対し、Windows 7に移行することで、どんな付加価値が得られるかを訴求します。業界が一つになって、市場をけん引していきます。

■Windows 7向けに、オリジナルのソフトを投入するそうですね。

東芝 真田氏 Windows 7では、ユーザーインタフェースがとても強力になっています。これを有効に使えば、パソコンはもっと使いやすくなります。こういった特徴を生かすべく、当社では、デスクトップ上の仮想ボードに、Webページ、写真、Office文書などを、ファイル形式を意識することなく貼り付けられるソフトを開発しました。貼り付けたファイルの位置や大きさは自由に変更でき、管理も簡単です。仮想ボード自体を、目的に合わせて整理することもできます。

 このほか、パソコンの使い勝手を向上させるために、起動時間の短縮にも取り組んでいます。

■モバイルPCにも高い性能が必要だと主張されています。なぜですか。

パナソニック 奥田氏 広域でより高速な通信環境が整ってきました。最近のモバイルパソコンでは、個人情報や会社の機密情報の漏えいを防ぐための暗号化ソフトやウイルス検索ソフトが、バックグラウンドで常に動いています。こういった環境の上で、資料や写真を開きながら、複数のWebページで情報検索をし、それらをまとめてプレゼン資料を作るといった作業を、並列してストレスなく行いたい、というニーズがあります。このニーズに応えるには、モバイルパソコンに高速処理性能を付加する必要があります。

 一方、机上ではメインマシン、持ち運びにはサブマシンと切り分ける使い方ではなく、メインマシンを持ち運ぶスタイルにすれば、時間や場所に制限されない自由なワークスタイルを実現できます。高速処理性能はそのためにも必要です。

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