高性能グラフィックスボードをサポートする小型ケース「SG05」が好調な売り上げを見せる中、台湾SilverStone Technologyは、microATX対応の省スペース型マイクロタワーケースでも、高い拡張性を実現するソリューションを展開する。

 幅200×高さ360×奥行き312mmというコンパクトなmicroATXケース「SG03」。この製品は、一般的なATXミニタワーケースに比べて半分の22.5リットルサイズだ。Intel X58チップセット搭載マザーボードなど、高性能化が進むmicroATXマザーボードを使え、さらにGeForce GTX 285やRadeon HD 4890などによるマルチグラフィックス環境もサポート。高出力電源ユニットと組み合わせることも可能で、ケースのサイズに適した短いケーブルをセットにした電源「PP05」も発売する。

 製品企画を担当するトニー・オウ氏(Tony Ou、Product Manager)は、「省スペースパソコンで注意すべきことは、ケース内のエアフローを効率よく確保すること」と指摘。そこで、PP05だけでなく、24ピンやCPU用4+4ピン出力などすべてのケーブル脱着を可能にした電源「Striderシリーズ」を開発したという。

ケーブル脱着可能な600W電源「Strider ST60F」
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製品企画を担当するトニー・オウ氏(Tony Ou、Product Manager)
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 Striderシリーズに付属する電源ケーブルは、20+4ピンメインコネクターやPCI Express 6/8ピンが550mm、CPU用4+4ピンが750mm、ストレージ用4ピンやSATAコネクターが500mm(~1000mm:終端コネクター)という構成。短いケーブルを使うPP05では、20+4ピンやCPU 4+4ピン、PCI Express 6/8ピンケーブルはいずれも350mmで、ストレージケーブルも終端コネクターまでの長さが400~550mmと短い。これにより、ケース内で電源ケーブルがエアフローをさえぎらなくなるため、「SG03でもGeForce GTX295やRadeon HD 4870 X2のような10.5インチサイズの大型ボードを2枚搭載できる」(オウ氏)と説明する。SG03と同サイズのマイクロタワーケースのラインアップを拡充するとともに、ケーブル脱着可能な1500W電源も開発中だ。

ケーブル長を350~550mmに抑えたショートケーブルキット「PP05」
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省スペースパソコンではケーブルがケース内の空気の流れをブロックする場合もある
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 マイクロタワーは、CPUクーラーの高さは82mmまで、ドライブベイの数も5.25インチベイ×1、3.5インチベイ×3となる。3.5インチベイに2基の2.5インチSSD/HDDを搭載できるドライブベイコンバータ「SDP08」を組み合わせ、フロントに2基の120mmファンを搭載すれば、ケースのサイズからは想像できないほどハイパフォーマンスなシステムも構成できる。主要マザーボードベンダーは、今後もデュアルグラフィックス環境をサポートしたmicroATXマザーボードの新製品を投入する模様で、「今後、microATXケースでも高性能な構成を求めるユーザーは増える」(オウ氏)と見ている。

PP05を組み合わせれば、すべてのケーブルを使った場合でも、ケーブルをコンパクトにまとめられる
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マイクロタワーケース「SG03」にStrider ST60Fを装着。PP05を使えば奥行き180mmの大容量電源も搭載可能だ
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SG03では、底面にアルミ製ヒートシンクとしても機能する3.5インチHDDベイを備える。写真右はドライブベイコンバータのSDP08。2台の2.5インチHDDを同コンバータに搭載できる
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 ハイエンドのフルタワーケース「Raven RV01」の第2弾となる「RV02」も開発中で、COMPUTEX Taipei 2009で公開する予定だ。省スペースPCからフルタワーまで、すべてのプラットフォームでパフォーマンスリーダーシップを握るべく、意欲的に開発を進めている。

標準的なマイクロタワーケース「TJ08」と比べると、SG03の小ささが際だつ。SG03と同サイズの新製品を順次投入していく意向だ
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開発中のハイエンドフルタワーケース「RV02」試作モデルのケース底面部。全体像は公開できないが、180mmファンを3基搭載できるなど、RV01よりも冷却性能が高い
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