台湾TOPOWER Industrialは、小型電源ユニットを開発、コンパクトPC市場へ参入する。これまで、NVIDIAやAMD(ATI)と密接な関係を保ち、SLIやCross Fireといった新プラットフォームが出るたびにハイエンドPCゲームプラットフォーム向け電源ユニットを開発、販売実績を上げてきた。

PCゲームプラットフォームでの経験を生かし、米国市場で展開中のゲーム機向け電源ユニット
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 ウイリアム・タン上級副社長は、「産業用電源では高い互換性、信頼度が求められる。そこで培った技術力をPC向け製品にも生かす」と語る。現在、電源メーカーの中には80 Plusの認証取得を最優先課題とするところも多い。しかし、「新製品開発ではIntelと動作検証を進めており、高い互換性が確保できてから80 Plus認証に取り組む」(タン副社長)と言う。

ウィリアム・タン上級副社長(William Tan, Excective Vice President)
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 新ジャンルの製品開発にも積極的だ。小型PCプラットフォーム向けに2.5インチHDD大の電源ユニットを開発、COMPUTEX Taipei 2009で展示する予定だ。タン副社長は、「Atomの登場でMini-ITXなどコンパクトなPCプラットフォームに対する需要が伸びているが、電源ユニットには最適な製品がない」と見ている。

開発中のPico-ITXシステム。CPUはVIA TechnologyのNanoまたはEdenプロセッサーを採用する計画だ
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 Nano-ITXやNVIDIAのIONプラットフォームといった、Mini-ITXよりも小さなソリューションの登場で、コンパクトな電源ユニットへの需要が一層高まっている。そこで、2.5インチHDD大で100Wの出力を実現する電源ユニットを開発。サイズは奥行き幅70×奥行き100×高さ25mm。高さは一般的なHDDの2.5倍以上(現在主流の2.5インチHDDのサイズは幅70×奥行き100×高さ9.5mm)となるが、「ACアダプターよりも小型化できる」(タン副社長)と説明する。出力スペックはATX電源に準拠しているため、システム設計時の手間も少ないというメリットもある。

 この小型電源ユニットを活用するため、小型PCベアボーンの開発にも乗り出している。その第1弾は、VIA TechnologyのNanoプロセッサーまたはEdenプロセッサーを採用したNano-ITXソリューションになるという。COMPUTEXでは、この電源ユニットを搭載したMini-ITXソリューションも公開する予定だ。

写真の白い箱が、世界最小を目指して開発中のMini-ITXシステム。内蔵電源ユニットは2.5インチHDDを2つ重ねたものより若干大きい程度
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