HDDの基板にはさまざまなチップが搭載されている。大きいので特に目立つのが、データの読み書きを制御するASICと、モーターを制御するASICだ。このほか、データをキャッシュするDRAMや、読み書き性能を改善する加速度センサー、ブートストラップコードを格納するフラッシュメモリーなどが搭載されている。

 前回に続き、HDDに搭載されているプリント基板について、詳しく解説していこう。今回は、基板に搭載されている各種のチップに注目する。

 プリント基板上の部品で、最も大きいのが、データの読み書きなどを制御するASIC(特定用途向けIC)だ。「HDC」(Hard Disk Controller)と呼ばれる。2番目に大きいチップは、モーター制御用のASICだろう。これは、スピンドルモーターとボイスコイルモーター(VCM)の制御をしている。

図1 HDDの基板上でまず目立つのが、データの読み書きなどを制御するASIC(特定用途向けIC)だ。このほか、モーターを制御するASICも別に搭載されている。フラッシュメモリーは、ファームウエアが格納されている。加速度センサーは振動を検知して、ヘッドの位置を微調整する。
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 モーターの制御は、物理的な動作を伴い、大きな電流が必要なため、+12Vのラインと直接接続していることが多い。モーターからは3~4極の端子が出ており、それぞれの極に対して順番に電流を流すことで、モーターを回転させている。このため、電源を入れた直後から、7200回転/分まで上げるためには、極めて繊細な制御が必要になる。

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