自分好みのパソコンを作れるパソコン自作。しかし、ハードウエアの知識や手先の器用さが要求されそうで、その世界に足を踏み入れようにも踏み入れられない、という人もいることだろう。しかし、Atomプロセッサベースの超低価格パソコンプラットフォームなら、パソコン自作も「超」簡単になる。

超低価格でも拡張性を重視

 台湾AOpenは、キューブ型パソコンやミニPCなどコンパクトなベアボーンのベンダーとして知られている。ノートパソコン用CPUなどを採用したMoDT(Mobile on DeskTop:モバイル・オン・デスクトップ)シリーズでも、パソコンの自作に省電力性と静音性の高いソリューションをいち早く提供してきた。そのAOpenが、Atomプロセッサーベースのベアボーンパソコンで、新しいパソコン自作の流れを作ろうとしている。

 ベアボーン製品などの製品開発を統括するギャビン・リン氏(Gavin Lin、Senior Director, MB & BS Product Management Division, Solution Products Management Division)は、「Atomプロセッサベースの製品こそ、静音化ソリューションとして最適な選択」と指摘する。AOpenは4年以上の時間をかけてノートパソコン用CPU搭載製品などの静音化ソリューションを展開してきたが、「製品価格を下げることが難しかった。この課題をAtomが解決してくれた」(リン氏)と言う。

 Atomプロセッサベースのベアボーン製品として、既に「XC ubox LE200」を販売している。これは、AOpenが得意とするキューブ型ベアボーンパソコンをスリムにしたモデル。光学ドライブにノートパソコン用のスリムタイプを採用し、その代わりに3.5インチハードディスクドライブを2台搭載できる拡張性を確保しているのが特徴だ。

Atomベースのベアーボーンシステム「XC ubox LE200」。デュアルコアAtom版「XC ubox LE210」も10月以降に発売する予定だ

 拡張スロットはPCIではなくPCI Express x1を採用、miniカードスロットを装備するなど、一般的なAtom搭載miniITXマザーボードよりも機能を強化してある。リン氏は「競合する超低価格デスクトップパソコンと対抗するため、自作ユーザーが求める拡張性を優先した」と、製品開発の背景を説明する。

Atom搭載ベアボーンシステムの組み立てやすさを説明するギャビン・リン氏(Gavin Lin、Senior Director, MB & BS Product Management Division, Solution Products Management Division)

「XC ubox LE200」の内部。スリム型光学ドライブと、3.5インチハードディスクドライブを2台搭載可能だ。写真は、開発中のデュアルコアAtom版マザーボードを搭載したもの

PCI Express x1スロットと、miniカードスロットを各1基搭載し、一般的なAtom搭載miniITXマザーボードよりも高い拡張性を実現

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