写真から人物などを切り抜いて、ユニークな合成写真を作ることもできる。例えば、訪れたことのない観光地の旅行写真や、水上を歩くような非現実的な写真といったものだ(図1)。商品写真などを文書で利用するときに、余分な背景を削除するといった、実用的な使い方もある。

図1 Office 2010の「背景の削除」機能を使うと、写真から人物などを簡単に切り抜くことができる。別の背景と合成することも可能だ
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 従来のフォトレタッチソフトでは、人物など対象物だけを切り抜くために、輪郭をマウスでなぞって選択する必要があった。Office 2010の「背景の削除」機能はもっと簡単だ。

 まず、PowerPoint 2010やWord 2010の文書に画像ファイルを読み込んで「背景の削除」ボタンをクリック(図2)。ここで、切り抜きたい人物や物体を枠で囲むと、輪郭を自動的に判別して対象以外の背景を削除する(図3)。一部、自動認識がうまくいかないときは、「保持する領域としてマーク」「削除する領域としてマーク」ボタンで修正する(図4)。

 PowerPointやWordでは、切り抜いた画像を右クリックして、「図として保存」を選ぶと画像ファイルとして保存できる(図5)。こうすれば、ほかのフォトレタッチソフトで背景を合成することも可能だ。

●輪郭をなぞる必要なし! 必要に応じて微修正する
図2 PowerPoint 2010を開き、「挿入」タブの「図」ボタンで、画像ファイルを読み込む。次に、写真を選択し、「書式」タブの「背景の削除」ボタンを押す
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図3 マウスで枠を操作し、“残したい部分”全体を囲む。すると、自動的に対象物の輪郭をある程度判定し、削除する部分をマゼンタ色で隠す
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図4 自動判別でうまくいかなかった部分を手作業で修正する。「背景の削除」タブの「保持する領域としてマーク」ボタンを押し、残したいのにマゼンタ色になってしまった部分を数カ所クリックする
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図5 最後に「変更を保持」ボタンを押すと背景が消える。この写真をほかのソフトでも使いたい場合は、図を右クリックして、開いたメニューの「図として保存」を選び、PNGファイルとして保存する
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*Office Personal 2010を新規購入した場合。アップグレード優待版は約1万5000円
出典:日経パソコン 2012年5月14日号
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