2012年3月、Intelがサーバー/ワークステーション向けCPUであるXeonの新モデル、E5シリーズを発売した。最大8コアを内蔵し、16スレッドを同時に実行できるのが大きな特徴だ。今回は最上位のE5-2690を2個使い、通常の自作パソコンでは実現できないような最強マシンを自作した。

自作PC用のフルタワーケースに収まった。前面端子が豊富で拡張性も高く、性能だけでなく、使い勝手も良いPCだ。
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注目1

Xeon E5シリーズを2個搭載。デスクトップPC向けCPUのCore iシリーズは最大6コア/12スレッドだが、Xeon E5シリーズの上位モデルは8コア/16スレッドで処理できる。対応するLGA2011ソケットを2個搭載するマザーボードを組み合わせると、16コア/32スレッドで同時に処理できる。

注目2

E5シリーズは、同時に登場した新チップセット「Intel C600」シリーズを搭載したマザーボードで使える。「Z9PE-D8 WS」(ASUSTeK Computer)は、Intel C602チップセットを搭載したデュアルLGA2011マザーボード。サーバー/ワークステーション向けながら、自作PCユーザーにおなじみのオーバークロック機能も搭載している。

注目3

サーバー/ワークステーション向けのマザーボードは、ATXサイズより大きいことがあるので、PCケース選びには要注意。マザーボードが入っても、ねじ穴の位置が異なる場合もある。今回はフルタワーケース「Shinobi XL」(BitFenix)を使った。

サーバー/ワークステーション向けだけあって、一般的な自作PCに比べると段違いに高価。CPUとマザーボードだけで40万円を超える。

自作のポイント

Xeon用クーラーは干渉に注意

 Xeon E5シリーズの演算部分は、Sandy Bridge世代のCore iシリーズと同等。「Turbo Boost 2.0」もサポートする。CPU間を接続するQPI(QuickPath Interconnect)は、従来の6.4GT/秒(Tは転送回数)から8GT/秒に向上した。PCI Expressは3.0に対応し、レーン数も40と多い。今回はXeon E5シリーズの最上位モデル、E5-2690を2個使って合計16コア/32スレッドで処理できるようにする。

 マザーボードは、Intel C602搭載のZ9PE-D8 WSを選んだ。Serial ATA 6Gbps端子を6個、メモリースロットを8本備える。7本の拡張スロットは全てPCI Express x16で、Quad SLIや4枚構成のCrossFireXに対応する。

 2個のCPUに対応するマザーボードでは、クーラー選びに注意が必要だ。サイズが大きいとCPUクーラー同士が干渉することがある。Z9PE-D8 WSのようにCPUソケットの両側にメモリースロットがある場合、メモリーとの干渉にも気を付けよう。「Hyper 212 EVO」は比較的小さく、冷却性能が高い。

■マザーボード 5万9000円
Z9PE-D8 WS
ASUSTeK Computer (問)テックウインド
チップセット:Intel C602、メモリー:DDR3-2133×8、ストレージ:Serial ATA 6Gbps×6、同3Gbps×8、形状:SSI EEB、305×330mm
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背面端子の構成は比較的シンプル。PS/2×1、USB 3.0×2、USB 2.0×6、Gigabit Ethernet×2、各種オーディオ端子を備える。CMOS初期化やオーバークロック用のボタンは無い。
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■CPU 19万円×2
Xeon E5-2690
Intel
コア/スレッド数:8/16、動作周波数:2.9GHz、LLC容量:20MB、TDP:135W
Sandy Bridge世代のコアとなり、従来の5600シリーズより大幅に進化したXeon E5シリーズ。ターボ時の動作周波数は最大3.8GHzだ。「AVX」と呼ぶ、256ビット演算用の命令セットも実装。CPUクーラーは付属しない。
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■CPUクーラー 4000円×2
Hyper 212 EVO
Cooler Master (問)CMインダストリー
対応ソケット:LGA2011/1366/1156/1155/775、Socket AM3/AM2/FM1、搭載ファン:12cm角×1(600~2000回転/分)、外形寸法:幅120×奥行き80×高さ159mm(ファンを含む)
CPUクーラーはLGA2011対応製品が使える。Hyper 212 EVOは側面にファンを取り付けるタイプ。Z9PE-D8 WSでは、隣のCPUに付けたクーラーやメモリーと干渉せずに使える。
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