「TxtMiru」(gears 氏)

再び「青空文庫ビューワー」…

 本連載では2回目になる「青空文庫ビューワー」である。なぜ再びかというと、それは、時代が変わったからである。前回取り上げた記事「ネットブックにも最適な縦書き青空文庫ビューワー」で、貧弱な環境でもラクラク動く青空文庫ビューワー「PageOne」を紹介した。

 そうそう、「青空文庫」とは、Wikipediaにもあるように、「日本国内において著作権が消滅した文学作品、あるいは著作権は消滅していないものの著作権者が当該サイトにおける送信可能化を許諾した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館」である。夏目漱石、太宰治などをはじめとする文豪の名作を無料でダウンロードできるので、根強い人気がある。

 ところで、前回の記事タイトルにある「ネットブック」というのは、もちろん未だにユーザーはたくさんいるだろうし製品も出てはいるだろうが、最近はあまり注目されなくなってきている。こうしたコンパクトなノート型のPC(ただしWindowsなどのパソコン用OSが動く)は影を潜め、コンパクトなノートだなぁ、と思ってよく見ると、それはキーボード付きのAndroidだったりする。

 そんな感じで、コンパクトでモバイル目的ならば、AndroidかiOSのスマートフォンかタブレット、という使い方が定着してきた。それらモバイルデバイスを便利に使いつつ思うのは、モバイル端末はコンパクトでいつでもどこでも持ち歩ける半面、電源も通信環境もワイヤレスなので、チマチマと節約して使わねばならない。ゼイタクに使ってもいいが、そうなるとすぐに限界が来る。また、チマチマ使うようにハードウエアもできている。

 そんなモバイルから、パソコンに戻ってくると、コンセントから無限に供給される電源や有線でのネットワーク、映し放題も可能な広さのあるディスプレイや、余りあるCPUパワーなど、今まであまり意識せず使ってきたけれど、そのゼイタクさ、モバイルから見たら雲泥の差がある。たとえ、無線で使うノートパソコンであっても、である。まあ、WindowsなどのOSがすごくたくさんのパワーを要求する、という話もあるが。

 ところでモバイル(Android/iPhone)にも青空文庫を読めるアプリはある。一方、「パソコンが環境的にゼイタク」というところからみると、いっそパソコンで読むのだったら、美しくゼイタクに読みたい。広い画面に滑らかな文字、こだわった美しい文字組で名作を読んだら気分いいだろう、みたいな。

 そんなわけで、今回紹介する「TxtMiru」、アンチエイリアス処理を施しているので、きれいな文字で閲覧できるほか、好きなフォントや文字組を設定できる。例えば文庫本にしたいときは文庫本の文字組に、新書やハードカバー本にしたいとき、二段組みで全集の雰囲気を味わいたいときは、そう指定すれば、自在に変えられるのである。

 今回は「美しく読む」ことに重きを置いて、ビューワーを選定した。もちろん、軽く動くものがよければ、前回紹介した「PageOne」を使う、という使い分けもいいと思うので、そのあたりは好きに選択したい。

 ではこの美しい文字組で読める青空文庫ビューワー「TxtMiru」をダウンロード/インストールして使ってみよう。

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