「これから始めるWindows Phone」の連載も10回目を迎え、今回が最終回となります。今後のWindows Phone、およびそれを搭載する端末を開発するメーカーや携帯電話事業者に望むことをまとめます。

 スマートフォンは、iPhoneとAndroidのブレイクにより、携帯電話市場では新規販売台数の半数近くを占めるようになってきています。従来の携帯電話(フィーチャーフォン)とは違ったスマートフォンの魅力をユーザーが感じている結果だと思います。

 では、スマートフォンの魅力とは何でしょうか。

 iPhoneにおいては、アプリを追加することにより、新しい楽しみ方ができることだと思います。ゲーム系アプリを追加すればゲーム端末になり、オフィス系アプリを追加すればビジネス利用ができます。iPhoneのテレビCMにおいては、いろいろなゲームを実際に楽しんでいる場面が多く採用されています。

 そして、Androidにおいては、iPhoneと同じようなアプリという魅力に加え、端末自体の魅力もあります。オープンソースOSという点からハードウエアの制約が少ないため、多くの種類の端末がリリースされています。OSのアップデートもiPhoneより早いタイミングで実施されていきます。端末のカスタマイズの自由度も高く、ある程度のスキルのあるユーザーにとって魅力的な端末となっています。また、ワンセグやおサイフケータイ機能など、フィーチャーフォンの機能を搭載できる柔軟さも魅力になっています。

 iPhone、Androidがそれぞれの魅力を発揮して、市場を拡大していく中、Windows Phoneはどのようにユーザーを広げていけばよいのでしょうか。現状は残念ながら、日本だけでなく世界的に見ても、非常に低いシェアとなっています。

 Windows Phoneのメリットである「ソーシャルに気持ち良くつながる」「クラウドを自然に活用する」ということは、ユーザーであればメリットとして感じる部分ではありますが、他のスマートフォンを利用しているユーザーにはインパクトのないメリットとなっていると思われます。

 「ソーシャルに気持ち良くつながる」結果どうなるのか? 「クラウドを自然に活用する」結果どうなるのか? 具体例がない限りは、なかなかユーザーに訴求できません。また、これらのメリットは具体例はなく、日常利用では重要な比重を占めるものの、短期的に訴求ポイントとはなりにくいものとなってしまいます。

 新聞や雑誌のスマートフォン比較記事においても、Windows Phoneの説明において、「ソーシャル」や「クラウド」といったメリットは語られることなく、「Office連動」という平凡な特徴説明をしてしまう場合が見受けられます。

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