閲覧ソフトによって見え方が異なる

 ネットのサイトから入手できるマニュアル、カタログ、チラシ、公的機関の申請書などは、「PDFファイル」として配布されているケースが多い。

 PDF(Portable Document Format)とは、アドビシステムズが開発した文書ファイルの形式。無料の「Adobe Reader」などの閲覧ソフトを使えば、WindowsやMacといったOSにかかわらず、どんな環境でも同じレイアウトで文書を表示できるのが最大の特徴だ。スマートフォンやタブレット端末でもPDFファイルを閲覧できることもあり、その用途はますます広がっている。

 PDFの仕様は公開されているので、PDFの作成や閲覧に独自に対応したソフトも多い。例えば、「Microsoft Office 2010」は、ほかのソフトの助けなしに、PDFファイルの作成が可能だ。無料でPDFの作成や閲覧が可能なフリーソフトも多い。

 しかしPDFを使っていると、ときおりトラブルに遭遇することがある。その一つが、閲覧ソフトによって、レイアウトが正しく再現されなかったり、PDFを正しく開くことができないというものだ。

 図1は、ある閲覧ソフトを使うと図版が正しく表示できなかった例だ。これでは、文書の内容が正確に伝わらない。図2の場合は、閲覧ソフトによって文書の見た目が変わった例。文章そのものは同じだが、デザインが変わるため印象が思い通りに伝わらない可能性がある。

同じPDFなのに表示結果が異なる
[画像のクリックで拡大表示]

図1 閲覧ソフトにより、表示が異なるPDFの例。Adobe Reader Xでは図版が正しく表示されているが、別の閲覧ソフトを使ったところ、図版が正しく表示されない。使用したPDFは厚生労働省の電子申請利用マニュアル「事前準備マニュアル(平成23年3月更新)」
[画像のクリックで拡大表示]

書体が変わってしまい印象が変わる
[画像のクリックで拡大表示]

図2 単純なワープロ文書をPDFしたもの。Adobe Reader Xでは元の文書と同じだが、別の閲覧ソフトでは文字が薄くなりハッキリ見えない
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら