試してビックリ!印刷結果とこれだけ違う

 「何でこれが常識なの!」と入門者が眉をひそめる奇々怪々な常識が、パソコンの世界にはしばしばある。例えば「パスワードでは全角文字を使わない」。Excelでそれに匹敵するくらいの常識に、「編集画面の通りに印刷されるとは限らない」という金言がある。

 典型的な例が図1だ。セルの横幅を文字ぎりぎりにして印刷すると、文字が欠けたり、数値が#記号で置き換えられたり…。長い文章も要注意で、編集画面と違う位置で折り返され、2行に収まっていた文章が3行になったりする。

図1 上図のシートを印刷プレビューしてみたら問題だらけ。列幅が足りずB列の金額は#記号で埋められ、C列の文章は折り返し位置がずれて3行に。A3セルの製品名も末尾の文字が切れている
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 原因は、通常の編集画面では文字サイズの計算を厳密に行っていないからだ。これはExcelの特徴で、文字サイズ計算を簡略化することで画面描画の高速化を図っている。だが実際に印刷するとき、もしくは印刷プレビューでは厳密に文字サイズが計算される。結果、編集画面との違いが生じるのだ。

 従ってExcelでは、印刷前に必ず印刷プレビューを確認するのが“常識”である。事前に図1下のようなミスを発見し、修正してから印刷しよう。

厳密でない文字サイズ計算、極端な例で検証してみた

 通常画面がどれくらい“厳密でないか”を具体的に調べたのが図2だ。数字をずらっと並べて1ポイント刻みで大きさを変えてみた。

 結果は唖然呆然。11と12、14と15、17と18のポイント数で横幅が同じになってしまった。本来なら違うはずなのに、大きさによっては1ポイント程度の違いは無視されるのが分かる。Wordでは起こらない、Excel特有の現象だ。

 一方の印刷プレビューでは、文字列全体の横幅がポイント数に比例して伸びている。編集画面では同じになってしまう11、12ポイントでも違いが表現されている。

【通常画面では階段状だが、印刷プレビューではなめらかに】
図2 数字をたくさん並べて1ポイント刻みで大きくしてみると、サイズ計算が厳密でないことが分かる(上図)。11ポイントと12ポイントでは本来横幅が異なるはずなのに同じ。14と15、17と18のポイント数でも同じだ。印刷プレビューでは正確に計算されるため、ポイント数に応じて横幅がなめらかに増えていく(下図)
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