電子書籍を読む装置(電子書籍リーダー)として、真っ先に思い浮かぶのがアップルの「iPhone」や「iPad」だろう。iPhoneはスマートフォン、iPadはタブレット型コンピューターの代表機種。両製品は使い勝手もさることながら、各種アプリケーション(アプリ)をダウンロードして組み込める点が魅力だ。

 ここに目を付け、電子書籍アプリを発売する出版社や、電子書籍を購入し管理するアプリを配布する電子書店が多く存在する。このためiPhone/iPadは、電子書籍リーダーの最右翼になった。

 実はiPhone/iPadの強力なライバルと目される製品が、年末から続々と登場する。それぞれ、日本語の書籍を数万冊そろえた電子書店へのアクセス機能を目玉にすえる。

 リーダーは、3つに分類できる。スマートフォン、タブレット型コンピューター、そして専用の電子書籍端末だ。順に、製品選びのポイントを見ていきたい。

 まずスマートフォン。最新のスマートフォンは画面サイズが3.5型や4型の製品が多い。この点を生かし、iPhone同様、電子書籍のリーダー機能を搭載させるメーカーが多い。

 中でも米グーグルの携帯機器向けOS「Android」を搭載した製品は、台風の目になりそうだ。NTTドコモは、発売済みの「Xperia」(エクスペリア)に続き、「GALAXY S」などのAndroidケータイを追加する方針(図1)。年内に約10万冊規模の電子書店をオープンさせる大日本印刷と組み、携帯電話機やスマートフォンからアクセスできるようにする。

【主な電子書籍端末の機能はここが違う】
図1 現在日本では、iPhoneやiPadを電子書籍のプラットフォームとして利用することが多いが、グーグルが開発したOS「Andoroid」を搭載したスマートフォンやタブレット型コンピューター、専用電子書籍端末が今後続々登場する見込み。加えて、米国で主流の電子ペーパーを採用する小型軽量で薄型の専用電子書籍端末も上陸するとみられる。幅広い選択肢から好みのリーダーを選べる環境が整いそうだ
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 KDDIも似た戦略で、「IS01」に続き、11月に「IS03」を出荷するなど、Andoridケータイのラインアップを強化する。こちらは、ソニーなどと組み、スマートフォンからもアクセス可能な電子書店を年内に開店させることを目指す。

 スマートフォンを電子書籍リーダーとしてとらえると、画面サイズが文庫本よりも小さく心許ない。ただ、大多数の電子書籍アプリは文字サイズを変えられるようになっており、文芸や実用など活字中心の本なら、意外に快適に読書できる。

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