日経WinPC4月号(2月26日発売)では、現在発売されている主なグラフィックスチップ28種類に対して、5つのベンチマークテストと消費電力の測定テストを実施。各チップの真の実力を浮き彫りにした。ここではその一部を紹介する。

 今回、テストしたチップは下の表の通り。AMDが15製品、NVIDIAが13製品、合計28製品だ。AMDは2010年1月から2月にかけて、新型グラフィックスチップ「ATI Radeon HD5830」「同HD 5670」「同HD 5570」「同HD 5450」を立て続けに投入。上位から下位までを新型チップで固めている。本特集では最新の5670、5570、5450もテストに加えている。一方、NVIDIAは開発コード名「Fermi」アーキテクチャー採用の新チップの投入を控えているものの、2009年11月に「GeForce GT 240」を出荷して以来、新型チップは登場していない。上位モデルに関しては、2009年1月の「GeForceGTX 285」を最後に新製品がないといった状態だ。

 テストでは9800 GT搭載製品の結果を100%として、各チップの性能差を示している。

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 では実際のテストの結果から、それぞれのチップの真の性能を見ていこう。3Dグラフィックスの描画能力を調べるため「3DMark06」では、ソフトを起動した状態の「標準設定」と、解像度を変更してアンチエイリアスや異方向性フィルター処理を追加した「高負荷設定」の2パターンでテストを行った。

 3DMark06の結果は、標準と高負荷のどちらも「ATI RadeonHD 5970」搭載品が最も高い。グラフィックスチップを2個搭載したモデルだ。同じくチップを2個装備する「同HD4870 X2」「GeForce GTX 295」がそれに続く。2個以上のチップを使い、処理能力を向上させる「CrossFireX」「SLI」技術のおかげで、対応ソフトでは驚くほど優秀な結果になる。

 シングルチップでは「HD 5870」に注目したい。標準でGTX 295に並ぶスコアを叩き出した。高負荷になると差が付くものの、さほど離されていない。NVIDIAのシングルチップでは「GTX285」が健闘するものの、HD 5870との性能差は標準で13ポイント、高負荷になると58ポイントにもなる。ただし、HD 5970とHD 5870はGTX 295やGTX 285より新しく高価なチップだ。この性能差は妥当といえるだろう。

 ミドルクラスでは、「GTS 250」からスコアがぐっと上がる。9800 GTのすぐ上に来るGTS 250は、9800 GTと比べて標準で13%、高負荷で16%も性能が高い。「HD 5770」「GTX 260」は、HD 5770のチップの動作周波数がGTX 260より274MHz高いにも関わらず、高負荷でのスコアの差がほとんどなかった。

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 グラフィックスボードは、選ぶのが難しい製品です。価格と性能が必ずしもリンクしていないし、新製品が必ず速いというわけでもないからです。そのため、賢い買い物をするためには、チップの位置付けや、その性能をきちんと把握している必要があります。日経WinPC4月号では、グラフィックスチップ28種類に関して、ベンチマークテストや消費電力の測定などを実施。さらに、AMDとNVIDIAの主要製品の変遷も掲載しました。製品の位置付けと性能が分かれば、あなたにぴったりのグラフィックスボードがきっと見つかります。誌面では、全チップのなかから総合的に判断したお薦めの製品もずばり紹介しています。

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