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・価格 オープン(実勢価格は約4万5000円)
・発売日 9月25日
 http://www.sharp.co.jp/

 シャープは8月27日、インターネット利用に特化した小型ノート「NetWalker PC-Z1」を発表した。5型の液晶ディスプレイを搭載して、重さはわずか409g。本体の大きさも幅161.4×奥行き108.7mmと、新書サイズとほぼ同等。ポケットに入る携帯性の高さが魅力だ。

 本機の最大の特徴は、OSにUbuntu(ウブントゥ)を搭載した点。UbuntuとはオープンソースのLinuxをベースにしたOSのこと。 Windowsとは互換性がないため、Windows用のソフトは動作しない。もっとも、インターネット上にはLinux用のソフトが多数公開されている。標準でも、Webブラウザーの「Firefox」やオフィスソフトの「OpenOffice.org 3.0」など主要ソフトを収録する。UbuntuのユーザーインタフェースはWindowsに近く、操作方法に共通点は多い。Linuxに不慣れなユーザーであっても、しばらく使えば慣れるだろう。

 ただし、操作性に関してはお世辞にも優れているとは言い難い。キーピッチは14mmと狭く、両手の指をすべて使ってのキー操作は難しい。本体の両端を両手で支えつつ、余った親指でキーやボタンを押すのが基本の操作方法だ。キーボード右奥には、光学式のポインティングデバイスがあり、マウスカーソルを動かしたい方向に右手の指をなぞり操作する。読み取り解像度が少々低いのか、カーソルを目的の場所に移動させるのは思いのほか難しい。急いでいる場面では、いらいらさせられるかもしれない。

各キーの大きさはスマートフォンのよう
キー間隔は14mm。タッチタイピングは困難だ。キーボード奥には小ぶりなポインティングデバイスやワンタッチボタンがある。ディスプレイはタッチパネル式
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操作方法は主に2通り
通常は、本体を両手で支えつつ、親指でキーやポインティングデバイスを操作する(左)。地図サイトなどは画面を指でなぞってスクロールすることもできる(右)
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 液晶ディスプレイはタッチパネル方式で、アイコンのドラッグや地図サイトのスクロールなどの作業を、画面上の指先操作で代替することも可能だ。とはいえ、ディスプレイサイズが5型と小さい割には、解像度が1024×600ドットと高い。このため、メニューをなぞって選ぶような細かな作業には向かない。楕円形状のスタイラスペンも付属するが、指先大ほどしかなく、本体に収納する場所もない。ペンを紛失する恐れがある。

小型のスタイラスペンが付属する

 通信は、IEEE 801.11b/g規格の無線LANを内蔵するほか、イー・モバイルが提供するUSBタイプの通信アダプターにも対応する。バッテリー駆動時間は10時間。操作性さえ割り切れれば、外出先で心強いツールになるのは間違いない。

microSDのスロットを搭載
本体右の底面にmicroSDカードスロットを備える。携帯電話などとのデータ連携が容易になる

主な製品仕様
CPU:i.MX515(800MHz)
メモリー/SSD:512MB/4GB
光学ドライブ:なし
ディスプレイ(解像度):5型液晶(1024×600ドット)
主なインタフェース:USB 2.0×2(うち1個はminiUSBタイプ)、無線LAN(b/g)、microSDカード
バッテリー駆動時間:10時間
本体サイズ、重さ:幅161.4×奥行き108.7×高さ19.7~24.8mm、409g
OS:Ubuntu 9.04

出典:日経パソコン 2009年9月28日号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。