日本ヒューレット・パッカードから2008年11月25日、Atom搭載ミニノート「HP Mini 1000」が登場した。CPUはAtomシリーズの中で処理能力が比較的高いN270(1.6GHz)を、液晶画面は10.2型を採用した。重さは1.1kgで、バッテリー駆動は約3.3時間。実勢価格は約5万4600円。従来モデル「HP 2133 Mini-Note PC」は、Atomより処理能力が劣る台湾VIAテクノロジーズのCPUを搭載していたので、処理性能のアップと画面が大きくなった分、お買い得感が増したといえる。12月上旬発売予定だ。

「HP Mini 1000」。重さは1.1kg
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 なお、CPUがAtom N270の場合、現状で組み合わせられるチップセットは、Intel 945GSE Expressのみ。そのため、N270採用製品ではCPU性能だけでなくグラフィックス性能も横並びになる。

 HP Mini 1000には3モデルある。60GBのハードディスク(HDD)を内蔵するモデルと、8GBのSSD(Solid State Drive)を内蔵するモデル、16GBのSSDとコンパクトな8GBの専用USBメモリーを内蔵するモデルだ。この専用USBメモリーは、右面にあるHPミニモバイルドライブポートに挿入され、きょう体内部に収まる。また、SSD搭載モデルはバッテリー駆動時間が約3.5時間になる。

 今回は60GBのHDD搭載モデルを試用した。SSDより大容量だが、他メーカーは既に120G~160GBのHDDを搭載するミニノートを投入しており、容量はやや物足りなく感じる。

 キーボードは、従来モデルがアルミ素材を採用していたのに対して、今回は普通のプラスチック素材になり、従来のような高級感は薄れた。とはいえ、キーピッチやキー配列は従来モデルとほとんど同じなので、使いやすさは同レベル。キーピッチは横17.5mm、縦17.5mmで、「フルサイズキーボードの92%の大きさ」としている。長文を書く用途にも十分使えるだろう。キーストロークはまずまずで、打鍵感は軽い。Fキーのサイズも大きめだ。タッチパッドは、クリックボタンが左右に配置されているため、操作に若干の慣れを必要とする。

 メモリーは1GBを搭載。OSがWindows XPであることを考えれば、不足はないだろう。メールの送受信やWebブラウジングだけでなく、Office 2007をインストールして簡易なファイル編集をしても、特に問題はない。

 低価格で、液晶サイズと重さ、バッテリー駆動時間のバランスが良い製品だ。

主な仕様
CPUAtom N270(1.6GHz)
メモリー/HDD1GB/60GB
光学ドライブなし
ディスプレイ(解像度)10.2型液晶(1024×600ドット)
主なインタフェースUSB 2.0×2、LAN(100BASE-TX)、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、Bluetooth、メモリーカード(SD、MMC)、マイク入力/イヤホン出力(共用)、独自仕様ポート
バッテリー駆動時間約3.3時間
サイズ、重さ幅261.7×奥行き166.7×高さ25.9mm、1.1kg
OSWindows XP Home Edition SP3

■変更履歴
記事公開当初、製品仕様に一部、誤りがありましたので修正しました。また、事前取材に基づき、実勢価格は5万5000円としていましたが、製品発表会において5万4600円という価格が示されましたので、修正しました。本文は修正済みです。 [2008/11/26 12:25]