低価格ミニノート、もしくはネットブック、ULCPC(超低価格パソコン)と呼ばれる製品群は、長く製品化が待望されていた分野だった。しかし実際に製品化するのはこれまで困難で、長い間空白地帯となっていた(下図)。一定の性能や使い勝手と、小型化・低価格化の両立が難しかったためだ。

Eee PCなどの低価格ミニノートは、モバイルノートとスマートフォンの中間にある空白エリアをうまく補う位置付けになっている。低価格ミニノートとUMPCとほぼ同義だが、これまで日本市場では15万円近い高価格帯のUMPCが多かったため、低価格ミニノートは価格面で大きな差異化を図れている
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 この分野では、Windows CE搭載の「ハンドヘルドPC」(H/PC)がかつて市販されていた。パソコンが高性能・多機能になると、相対的にH/PCの機能の少なさや使い勝手の悪さが目立つようになり、衰退していった。2006年ころには、米マイクロソフトが「ウルトラモバイルPC」(UMPC)という構想を打ち出し、実際にメーカーと共同で製品を開発した。UMPCではフル機能を備えたWindowsが動いたものの、十分な性能を引き出せず、バッテリー駆動時間も十分でなかった。海外では今も低価格のUMPCがいくつか見られるが、現在国内で売られているUMPCの多くは「小型機でも高性能」を売りに、10万円超の価格帯となっている。

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