佐賀県は、2014年4月に県立高等学校に入学した新入生に1人1台の学習用パソコンを導入するなど、ICT(情報通信技術)を活用した教育に力を入れている。佐賀県立佐賀東高等学校と佐賀県立金立特別支援学校でのICT活用の現場を5月9日に取材した。

新入生は5万円の自己負担でパソコンを購入

 佐賀東高等学校は、約700人の生徒が学ぶ普通科の高等学校で、4月には235人の新入生が入学した。新入生には、4月27日に学習用パソコンを渡した。佐賀県が採用したパソコンは富士通の「ARROWS Tab Q584/H」の特別モデル。10.1型のタッチ対応液晶を備えたWindowsタブレットだ。取り外し可能なキーボードを備え、マイクロソフトのOfficeや国語、古語、英和の各辞書ソフトを搭載している。また、日経BP社の教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」、佐賀新聞電子版のそれぞれのアクセス権が付属している。新入生はこの学習用パソコンを5万円の負担で購入した。

 佐賀県内の県立高校では2013年の夏に、電子黒板をすべての教室に導入した。電子黒板は、パソコンの画面を大きく映し出せるだけでなく、校内ネットワークを介して学内のサーバーに保存したデジタル教材にアクセスして、画面上に教材を映し出すことができる。2014年度は、1年生が学習用パソコンと電子黒板を利用した授業、2年生と3年生が電子黒板を利用した授業を行っている。

 図1は、1年生の国語の授業風景。電子黒板に「竹取物語」の一節を映して授業を進めている。黒板を利用した授業だと、こうした長い文章を板書するのは難しい。プリントを配布しても、教員が説明しているのがどこの部分なのかが分かりにくい。電子黒板を利用することで、長い文章や写真などを映し出したり、ポイントとなる部分に教員が印をつけるなどして指し示したりでき、教育効果が高まるという。

図1 1年生の国語の授業。電子黒板に「竹取物語」の一節を映している
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図2 学習用パソコンには、国語、古語、英和の各辞書ソフトを搭載している
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