紙に手書きした文字がそのままディスプレイに表示され、それを見ながら子供たちが話し合う。iPadを並べて、お互いの意見を画面上で“交換”し合う――。東京都世田谷区立砧南小学校ではデジタルペンやiPadを授業で活用している。使い始めてから1カ月足らずの間に、子供たちの学習意欲が高まる、学び合いが促進されるといった効果が現れたという。2013年10月24日に実施された授業の様子を取材した。

 この取り組みは、教育テスト研究センター(CRET)からの研究委託によって行われている。CRETは、教育テストやその基盤技術の研究開発を行うNPO法人。デジタル教材導入時の紙のノートの必要性などを検証することを目的に、砧南小学校にデジタルペンやiPadをそれぞれ40台ずつ提供。漢字や算数の学習教材やプレゼンテーションソフトなどのデジタル教材もそろえた。

 同小学校では菊地秀文教諭が中心となってこうした機器を用いた授業を行っている。菊池教諭は担任する6年生のクラスなどで、日々の授業に活用している。

菊地秀文教諭と、担任する6年生のクラスの様子
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 取材当日は国語と社会の授業でICT機器を活用していた。

 国語の授業のテーマは、ある商品を売り込むための広告原稿を自分たちで書いてみるというもの。まずは1人ずつ自分なりにキャッチコピーを考え、その後にほかの人が書いたキャッチコピーを見ながら意見を交換するという内容だ。

 授業では、4人1組でグループを作り、各グループにノートパソコンを配置。子供たちは1人1本ずつデジタルペンを持って、専用の用紙に文字を書き込んでいく。デジタルペンは大日本印刷がソフトウエア(OpenNOTE)とセットで販売しているもので、パソコンとはBluetoothで接続する。

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