京都大学は2013年5月21日、講義をインターネット上で無償公開する、MOOC(Massive Open Online Courses)と呼ばれる取り組みを開始すると発表した。MOOCを提供するオンライン教育サービス「edX」(エデックス)に国内の大学として初めて参加。2014年の春から、講義の配信を始める。

 MOOCは、大規模公開オンライン講座などと訳される。大学の講義を、インターネットを通じて誰でも無料で受講できるようにするものだ。講義映像を公開する大学は従来からあったが、MOOCではこれに加えて、課題やテストを提供する。修了したことが認められれば、履修証も発行する。2011年頃から米国を中心に盛り上がり始め、現在では世界の有名大学の多くが取り組んでいる。国内では、2013年2月に東京大学が参入を表明した(関連記事:東京大学が無料の大規模公開オンライン講座(MOOC)を9月開講 )。

 京都大学が参加を決めたedXは、MOOCのプラットフォームとして機能するサービス。米ハーバード大学と米マサチューセッツ工科大学が設立した非営利組織が運営するもので、両大学のほか、米カリフォルニア大学バークレー校や米ジョージタウン大学などが講義を提供する。京都大学と同時に、中国の北京大学や清華大学、韓国のソウル大学なども参加を発表した。MOOCのプラットフォームとしては、東京大学が参加する「Coursera」(コーセラ)や、「Udacity」(ユーダシティ)なども知られている(関連記事:Facebook/Twitterをしのぐ勢いでユーザーを集める「Coursera」とは )。

 京都大学はまず、物質-細胞統合システム拠点/化学研究所の上杉志成教授の講義「生命の化学: Chemistry of Life」を公開する。2013年夏から受講者の募集を始め、2014年春から講義を配信するという。