インテルは2013年1月18日、報道関係者向けの説明会を開催し、2013年の方針などを明らかにした。米インテルとして130億ドル(約1兆1700億円)の設備投資を行い、450mmウエハーや14nmプロセスといった次世代の製造技術確立を急ぐ。

 説明会で登壇したのは、インテルの吉田和正社長。吉田社長は2012年について「2011年に比べて決算では厳しい数字があったが、その中でインテルとしてやるべきことをこなせた」とまとめた。やるべきことの一つがスマートフォン市場への進出。「2012年はスマートフォンやタブレットが大きく成長した。インテルはそこへ製品を出せていなかったが、2012年に第1歩を踏み出した」(吉田社長)。インテルの低消費電力CPU、Atomを搭載したスマートフォンは17カ国で7機種が販売されており、2013年は新製品の投入によりさらに採用例が増える見込みだという。

 もう一つは「Ultrabookの推進でパソコンを大きく変化させたこと」(吉田社長)。ノートパソコンを薄く、軽く作れるプラットフォーム(CPUやチップセットなど)を提供したことで、「コンバーチブル」(変形型)や「デタッチャブル」(分離型)という形態のパソコンが数多く登場した。タブレットにもキーボードを取り付けて使うことがあることを考えると、パソコンとタブレットという区別はあまり意味はなくなっている。「Ultrabookという形態でパソコンを再定義した。今後は、スマートフォンやタブレットの使い勝手を吸収していくような製品も登場する」(吉田社長)とした。

 吉田社長は、サーバー分野の成長について「消費電力が非常に低いAtomサーバーから、演算性能を高めたXeon Phiプロセッサーのような新しい形まである。『ミリワット』から『テラフロップス』まで統一したアーキテクチャーの製品を出せた」とし、2013年も強い成長を期待していると述べた。

 2013年は研究開発、設備投資に力を入れる。「2012年は厳しい年だったが、1カ月当たりおよそ10億ドル(約900億円)の利益を積み上げられた。14nmプロセスや450mmウエハーの導入といった次期製造技術の投資に使う」(吉田社長)。450mmウエハーの導入により、製造コストの削減、消費電力の抑制、性能の向上について、従来以上のインパクトがあるとした。450mmウエハー導入の時期は「近い将来」と述べるにとどめた。

 パソコン向けの新しいCPUでは、第4世代Coreプロセッサーとして「Haswell」(ハスウェル、開発コード名)が2013年に登場する。「今までのUltrabookは通常のノートパソコンと変わらないと言われることもあったが、Haswellはファンレスやさらに薄いなどの新しい形の登場が期待できる」(吉田社長)とした。