米Appleのスマートフォン「iPhone」に最適化した米Googleの地図アプリケーション「Google Maps」が現地時間2012年12月13日に公開され(関連記事)、提供開始から数時間で早くもiOS向けアプリケーションストア「App Store」(米国版)における無償アプリケーションのトップに立ったと、複数の米メディア(CBSNewsForbesなど)が報じている。

 現時点で米国版App Storeには1万件以上のレビューが寄せられ、ユーザー評価はほとんどが五つ星を付けている。日本版App Storeでも無償アプリケーションの1位になっており、同様にほとんどが五つ星と評価している。

 AppleはiPhone 5に標準搭載するモバイルOS「iOS 6」で、Googleの地図アプリケーションに代えて自社開発のアプリケーション「Maps」を導入した。ところが、これに情報不足や不具合があるとの苦情が相次ぎ、Tim Cook最高経営責任者(CEO)が公式謝罪するに至った(関連記事)。その後まもなくしてiOS部門でトップを務めていたScott Forstall氏が辞任したが、地図アプリケーションの失敗や、それに端を発した幹部陣との不和が原因だったと見られている(関連記事)。

 新しいiPhone向けGoogle Mapsは、ベクター方式の地図表示を採用し、拡大および縮小、回転などがスムーズに操作できる。3D表示に対応し、乗換案内、ストリートビュー、音声ナビゲーションも提供する。店舗などの検索では、店名や住所、現在位置からの移動時間などをまとめて確認できる情報シートが表示され、電話発信や共有、道順検索も手軽に行える。

 「iOS 5.1」以降で動作し「iPad」でも動作するが、まだiPadには最適化されていない。40カ国29言語で公開され、8000万件以上の店舗および事業情報を含む。iOS 5以前にiPhoneにプリインストールされていたGoogle Mapsは、AppleがGoogleのデータをもとに統合および管理していたが、新しいGoogle MapsはGoogleプログラマーが開発したスタンドアロンのアプリケーションである。Googleはこれに地元ビジネスの広告を表示したり、収入が見込める自社サービスと連携したりすることで売り上げを拡大できると、米Wall Street Journal米WIREDは報じている。

 併せて、iPhone向けGoogle Mapsのソフトウエア開発キット(SDK)もリリースされた。(Googleの開発者向けブログ)。開発者は、自作のiPhoneアプリケーション内で手軽にGoogle Mapsの地図データを利用できるようになる。

 なお、iPhone向けGoogle Maps公開当日のGoogleの株価は前日比5.14ドル(0.74%)高の702.70ドルで通常取引を終えた。一方、Appleの終値は529.69ドルで、前日比9.31ドル(1.73%)下落した。

■変更履歴
第2段落で「ユーザー評価はほとんどが五つ星を付けており、総合評価は「4+」。日本版App Storeでも無償アプリケーションの1位で、総合評価は「4+」となっている」と していましたが、4+は倫理規定のレーティングでした。お詫びして「ユーザー評価はほとんどが五つ星を付けている。日本版App Storeでも無償アプリケーションの1位になっており、同様にほ とんどが五つ星と評価している」と訂正します。 [2012/12/17 13:20]