クレジットカード大手のクレディセゾンは2012年9月5日、同社が提供していたInternet Explorer向けツールバー「永久不滅プラス」の公開を停止した。このツールバーは、Webサイトの全閲覧履歴を他社のサーバーに送信する仕様だったが、その事実について「お客様への告知方法、表現等に、不十分な点があった」ためという(写真同社の告知)。

 クレディセゾンは、ツールバー「永久不滅プラス」の利用者にポイントを付与するサービスを提供していた。このサービスを利用している間は、閲覧したWebサイトのURL(タイトルタグや検索キーワード、ファイル名を含む)、アクセス日時、ツールバーに付与したユーザーIDを、提携先であるNHNのサーバーに送信する仕組みだった。だが、利用者がツールバーをインストールする際には、履歴収集の事実について十分な説明がなかった。利用規約での表記も分かりにくかったという。

 クレディセゾンは、追加サービスである「永久不滅プラス利用者限定モニタサービス」の会員を除く全ての利用者について、9月21日に全履歴情報を削除する。今後、2012年10月末頃までにシステムを改修し、モニタ会員以外の履歴情報は収集しないようにする。

 クレディセゾンは、追加でモニタサービスに登録した利用者に対しては、履歴情報収集の事実をWebサイトで説明していたという。同社はモニタサービスへの登録に当たり、利用者に職業、年収、居住する都道府県などの属性情報を提供してもらった上で、その属性情報と閲覧履歴をマーケティング企業のヴァリューズに提供していた。ヴァリューズは、この情報を統計レポートの作成に活用していたという。クレディセゾンは、今後もモニタ会員に対してはWeb閲覧利益の収集を継続し、ヴァリューズとNHNに閲覧情報を提供するという。

 仮に、閲覧履歴の中にNHNのサイトへのアクセス履歴が含まれていた場合、NHNは自社サーバーへのアクセス履歴や自社サービスの会員情報と突き合わせることで、ツールバーの利用者を特定できる可能性がある。これについて両社は「個人を特定するような使い方はしていない」(NHNの日本法人NHN Japan)、「そうした利用は、NHNとの契約では認めていない」(クレディセゾン)として、個人の特定は行っていないことを明らかにした。