楽天は2012年8月3日、2012年4~6月期の決算説明会で電子書籍サービス「kobo」について説明した。2012年末までに日本語の書籍を20万タイトルそろえることなど、今後の見通しを示した。

 「積極的な事業展開を進め、来年には電子書籍事業を黒字化をする」(三木谷浩史会長兼社長)と自信を見せた。発売後、端末の販売数は社内想定数を超え、ユーザー当たりのダウンロードは計画の5倍。出版社によっては、他社の電子書籍端末と比べて3~5倍の売れ行きを見せているという。「日本ではARPU(端末1台あたりの収入)が他国の4倍もある。日本での売れ行きに衝撃を受けた」(三木谷社長)と手応えをつかんでいる。

 紙の書籍と合わせた販売比率の中で電子書籍が占める比率は、将来的に「最低3割、強気に見れば5割」(三木谷社長)と予想する。書籍コンテンツを提供する出版社との連携も強化し、コンテンツ数は8月末までに6万タイトル、2012年末までに20万タイトルをそろえることを目標とする。

 現在は、ユーザーから使い勝手に関する批判が殺到したため、不具合の解消と改善を進めている。端末に日本独自の変更を加えることによるコスト増の恐れを問われると「もともとグローバルなフォーマットであるEPUB3を採用していることもあり、日本語版のための大きな変更はいらない。新規に加えた改善はおおむね海外でも活用できる」(三木谷社長)という考えを示した。

 2012年4~6月期の業績は売上高が1018億円で前年比12.2%増、経常利益は177億円。楽天市場や楽天トラベルなどのサービスが好調で4~6月期としては売上高・経常利益ともに過去最高となった。