NHN Japanは2012年7月3日、スマートフォンで友人や家族とメッセージ交換や音声通話ができる無料アプリ「LINE」の機能強化を発表した。ゲーム、占い、クーポン配布などの機能を提供するサービス基盤「LINE Channel」を統合し、アイテム課金や広告による収益モデルを構築する。7月上旬以降に国内で提供開始し、段階的に海外展開も進める。

 「ユーザー規模を拡大してFacebookを越えたい」、NHN Japanの森川亮社長は新サービスに対する意気込みをこう語った。LINE Channelの追加により、従来の無料コミュニケーションツールという位置付けから脱却し、ユーザーの生活により密着したサービス提供基盤を目指すという。

 準備は周到に進めてきた。まずは確固たるユーザー数の確保。同社は2011年6月に「LINE」を提供開始。キャラクターの絵柄をメッセージに貼り付けできるスタンプ機能、無料の音声通話機能などを加え、若者を中心としたユーザーに支持された。その結果、国内外で多くのユーザーを獲得した。現時点では世界のユーザー数は4500万。国内は2000万でスマートフォンユーザーの44%を占める。

 2012年に入ってからも、撮影した写真を編集してLINEのユーザーに送信できるカメラアプリを配信し、スタンプの絵柄を有料で販売するなど、サービス拡張に向けた布石を打ってきた。カメラアプリは13カ国でダウンロード数が1位となり、スタンプの売り上げは2カ月で3億5000万円に到達した。この成功を受け、「大規模なユーザー基盤、サービスの連携、収益化というプラットフォーム化に向けた3つの条件がそろった」(舛田淳ウェブサービス本部執行役員・CSMO)と判断した。

 LINE Channel上のゲームは、同社の開発部門やパートナー企業と連携して開発する。講談社などがコンテンツ提供するメッセージ形式のテキストノベル、マガジンハウスなどが提供する占い、リクルートが提供するクーポン、レコチョクが配信する着うたなどのサービスも用意する。ユーザーが各種の有料コンテンツを利用する際には、アプリ内で「LINEコイン」を購入する。

 同日にはKDDIとの提携も発表。9月からKDDIのスマートフォンユーザー向けサービス「auスマートパス」でLINEを配信する。