イベントチケットの売買サイト「StubHub」を運営する米スタブハブは2012年5月15日、記者説明会を開催。現在日本進出に向けた準備を始めており、今後2~5年の間に何らかのサービスを開始する計画を明らかにした。

 StubHubは、一般のユーザーがスポーツや演劇、音楽などのイベントチケットを売買できるサービス。「ファンとファンがチケットを売買し合える場を作りたい」と考えたスタンフォード大学の学生2名が2000年に開始した。売り主が価格を設定し、それほど人気のないチケットなら額面よりも割安にチケットを入手できる。

 当時は1日当たりに取引されるチケットは4枚程度だったというが、野球(MLB)、バスケットボール(NBA)など主なプロスポーツや歌手などと提携しながらサービスを拡大。現時点では日々10万件を超えるイベントが扱われ、1日当たり3000万枚以上のチケットが売買されるまでに成長した。購入したチケットが手元に届かなかった場合、より良い座席のチケットまたは全額返金を保証する仕組み「FanProtect Guarantee」を用意するなど、ユーザーを重視したサービス拡充に注力してきたことが成功の要因という。

 これまで米国およびカナダのチケットを扱ってきたが、今後は海外展開にも力を入れる。2011年に、海外からStubHubでチケットを購入できるサービス「Cross Border Trade」を開始。従来は請求先の住所が米国内にあるクレジットカードを使う必要があったが、このサービスにより住所が問われなくなった。宣伝を一切していないにもかかわらず、これまでに日本から2800万円ほどの売り上げが上がったという。「日本にはたくさんのイベントがあり、消費者の関心も高い。世界第2位のeコマース市場であり、モバイルのリーディングマーケットでもある」(ゼネラルマネージャー・オブ・インターナショナルのブリジット・リコー・ベラン氏)ことなどから、日本を重要な市場の一つととらえているとする。

 既に市場調査などに着手。「2~5年の間に何らかの形で進出したい。良いパートナーが見つかれば、さらに早まるだろう」(ベラン氏)。具体的には、日本国内でもイベントチケットの取り扱い、日本語サイトの開設などを計画する。