KDDIは2012年4月5日、携帯電話サービス「au」で使う800MHz帯対応の基地局を増設し、利用エリアの面積カバー率を20%高めたことを発表した。同社は総務省の要請に応じて2006年度から、800MHz帯で使う周波数の変更作業を進めていた。その過程で全国に設置する800MHz対応基地局の数は約2.6倍になった。

 今回の増設により都市部では、建物の陰で電波が届きにくかった路地裏でも通信が可能になったとしている。このほか、岐阜県の乗鞍スカイラインや和歌山県の那智の滝など、一部の観光名所でエリアが広がった。なお、同社はauのエリアの人口カバー率を99.9%としているが、今回の措置で新たな市町村がエリアに加わるわけではないので、この数値に変更はない。

 同社はさらに、新しい無線通信方式「EVDO Advanced」の導入を2012年4月10日に全国の主要大都市で始め、6月末までにほぼ全エリアへ展開する。同方式に対応すると、接続している基地局のカバー範囲で通信が混雑している場合に、付近の混雑していない基地局へ通信が切り替わるようになる。これにより、ユーザーが使える実効通信速度が平均で2倍になるとしている。

 このほか、スマートフォンなどで使える無線LANインターネットの利用を快適にするため、無線LAN待ち受け時の電池の持ち時間を約2倍にし、無線LANと携帯電話(3G)の通信切り替えにかかる時間を半分以下に短縮する仕組みを5月以降に順次導入する。これらの機能にスマートフォンを対応させるためのアプリを配信することにより、発売済みの機種でも対応可能とする。