NTTドコモは2012年1月31日、同社の公衆無線LANサービス「Mzone」(ドコモ公衆無線LANサービス)への接続とログインを簡単なボタン操作で可能にするAndroid用アプリ「docomo Wi-Fi簡単接続」の配布を始めた。Androidマーケットまたは同社のポータルサイト「dメニュー」などから無料で入手できる。

 今回のアプリをインストールすると、MzoneのSSIDが自動的に設定され、ユーザーが手動でSSIDを登録する必要がなくなる。また、初期設定でユーザーIDとパスワードを設定しておけば、以降はログイン時のユーザーID/パスワードの入力が不要になる。

 同アプリはホーム画面に配置するウィジェット形式のアプリになっている。Mzoneのアクセスポイント付近において電波を検知している際に、ウィジェットのボタンを押すだけでMzoneへのログイン処理ができる。ウィジェットのボタンには、Mzoneの電波強度とログイン/ログアウトの状態が常時表示される。このほか、現在地周辺にあるMzoneのアクセスポイントを検索し地図上に表示する機能なども備えている。

 同社は、パケット定額制料金を契約しているスマートフォンユーザーに対して、Mzoneの利用料を2013年3月末まで無料としている。しかし、これまで接続設定用のアプリを配布しておらず、ユーザーが手動でSSIDやWEPキーを設定した上で、Mzoneのアクセスポイントに接続してWebブラウザーでログイン処理を行う必要があった。なお、シャープ製の一部端末では、シャープが自動ログイン用アプリをプリインストールしている。またBlackBerryやWindows Mobile端末では、自動ログインが可能。

 KDDI(au)の公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」やNTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「ホットスポット」などでは、接続アプリが全自動ログイン機能を備えており、アクセスポイント付近で電波を検知するとユーザーが一切操作することなくログイン処理を完了できる。今回提供が始まったNTTドコモの接続アプリは、こうした全自動ログイン機能は備えておらず、必ずユーザーがボタンを押してログインする半自動ログインの仕組みを採用している。

 半自動ログインを採用した理由について同社は、「電波強度が弱いなど、通信状態の悪い場所でユーザーの意図に反してMzoneに接続してしまうのを防ぐため、あえて全自動ログインとしなかった。ユーザーが電波強度を確認してから接続できるようにした」(NTTドコモ広報部)と説明している。

 対応OSはAndroid 2.1以上。同社によると、Mzoneのアクセスポイント数は、同日時点で約8000局となっている。