ソニーは2011年12月8日、タイの洪水の被害を受け発売日未定としていたデジタル一眼カメラの新製品「NEX-7」「α65(SLT-A65V)」について、新たな発売日を2012年1月27日にすると発表した。代替生産が進んだことで、日本市場向けに十分な数量を確保できるめどが立ったとする。

 2製品のボディ単体に加え、ズームレンズとのセット製品である「NEX-7K」「SLT-A65VK」「SLT-A65VY」も同日発売する。

 ソニーはこれらのデジタル一眼カメラについて、当初は2011年11月11日に発売予定としていた。しかし、同社のデジタル一眼カメラのほぼ全数を量産しているタイ子会社「ソニーテクノロジータイランド」のアユタヤ工場が洪水により浸水。同工場での量産が停止している。

 同社では、アユタヤ工場の操業再開までに長期化かかると判断し、カーオーディオなどを生産しているチョンブリ県のチョンブリ工場へデジタル一眼カメラの量産ラインを移設。まずは「NEX-7」「NEX-5N」の2機種を、11月7日の週からチョンブリ工場で代替生産している。「当初は被災前に入手していた在庫部品を使っての代替生産であったが、代替部品の調達のめどが立ってきた」(ソニー広報センター)といい、代替生産を徐々に本格化。NEX-7については北米でも発売日未定だったが、日本より早く12月12日に発売する。

 デジタル一眼カメラ関連で、洪水の影響により引き続き発売日未定となっているのは、NEX-5Nとズームレンズ2本のセット製品「NEX-5NY」、およびNEX-C3とズームレンズ2本のセット製品「NEX-C3Y」。代替生産では量産規模に限りがあることから、当面はNEX-7やNEX-5Nを優先して量産していく。

 デジタル一眼カメラ以外の製品については、デジタルカメラの中核部品であるイメージセンサーも洪水の被害を受けている。バンコク郊外のバンガディ工業団地にあるイメージセンサーの量産拠点「ソニーデバイステクノロジータイランド」の工場が洪水で浸水したため、イメージセンサーの後工程の生産ラインが停止している。既に排水は始まっているものの、操業再開のめどは未定であることから、熊本県内の工場で代替生産を準備している。現在のところ、2012年初頭から少量の代替生産を始め、4月には代替生産ラインを本格稼働させる予定だが、代替生産の規模については未定としている。

 同じく洪水の影響で発売日未定となっていたヘッドホン5機種については、2012年2月10日に発売すると発表した。タイ国内にあるソニーの協力会社のヘッドホン工場が浸水し量産ラインが停止していたが、同じ協力会社がタイ国内の別地域に持つ工場で量産を再開した。