米Amazon.comは米国時間2011年11月2日、米国の「Amazon Prime」会員向けに電子書籍リーダー端末「Kindle」を使った電子書籍の無料貸し出しサービスを開始したと発表した。同社が出版社と契約している約5000冊のコンテンツから好きなものKindleにダウンロードできる。これには、米New York Timesの書評欄に載ったベストセラーリストの書籍も含まれる。

 Amazonが新たに始めたのは「Kindle Owners' Lending Library」と呼ぶサービス。貸し出し期限は設けていないが、一度に借りられるのは1冊のみ。書籍を借りる際は、それまで借りていた書籍を返却する。1カ月に一度だけ新たな書籍を借りられるという仕組み。

 対象となるのは、Kindle端末のみで、スマートフォンなどのモバイル端末向けアプリケーションでは利用できない。Amazonは9月末にKindleの新機種を発表しており、11月15日に同社初のタブレット端末「Kindle Fire」を、同月21日にはタッチスクリーンを採用した「Kindle Touch」を出荷開始する予定(関連記事)。新サービスはこれらに加え、これまで販売したKindle全機種で利用できる。

 ユーザーは、ほかのKindle向け電子書籍と同様に、借りた書籍にハイライトや注釈を書き込むことができ、しおり機能も利用できる。これらの情報はAmazonのサーバーに保存され、次回に同じ書籍を借りたり、Amazonから購入したりした際には、同じ情報が表示される。

 Amazon Primeは、同社が米国で提供している商品配送優遇プログラム。注文日の翌々日までに品物が届く「急ぎ便」を無制限で利用できるというもので、年会費は79ドル。このプログラムの会員には、映画やテレビ番組のストリーミング配信サービスを追加料金なしで利用できるという特典もある(関連記事)。

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