日本マイクロソフトは2011年10月24日、Windows Phoneの最新情報を提供する報道関係者向けの説明会を開催。KDDI(au)が世界初のWindows Phone 7.5搭載端末「IS12T」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)を発売して以来、新たに提供を開始したサービスや、これまであまり紹介してこなかった便利機能などを解説した。

 冒頭で挨拶した同社コミュニケーションズパートナー統括本部長 業務執行役員の横井伸好氏は、「使っている方の評判はとても良い。特にソーシャル関連の機能は他の製品に比べ一番だと言われる。また、地図の日本語化など、日々育っていく感覚に温かい目が注がれている」と、発売後2カ月の手応えを語った。そして、OSとしての「Windows Phone」と搭載端末の「IS12T」が、2011年度グッドデザイン賞のソフトウエア部門、携帯電話部門をそれぞれ受賞したことを報告。「Windows Phoneは、デザインとしての美しさ・分りやすさと、機能性が両立することを目指してきた。そこで使われているMetro(メトロ)デザインは、次期OSのWindows 8にも搭載される。ここでWindows Phoneが受賞できたのはうれしい」と喜びをあらわにした。

 続いて、製品担当の石川大路エグゼクティブプロダクトマネージャが登壇。パソコンのWebブラウザーで利用できる「My Windows Phone」などの新サービスを紹介した。

 My Windows Phoneは、9月28日に提供を開始した無料サービス。Windows Phoneのユーザーが、パソコンのWebブラウザー上でアプリの検索やインストールを行えるほか、アプリの購入履歴などを確認できる。また、端末を紛失したときなどに着信音を鳴らして付近を探したり、その位置を地図上で確認したりする機能を搭載。盗難に遭った場合には遠隔で端末をロックしたり、データを消去(ワイプ)したりすることも可能だ。もちろん、Webメールの「Hotmail」やカレンダー、連絡先、オンラインストレージの「SkyDrive」など、Windows Phoneと連携する各種Windows Liveサービスにも簡単にアクセスでき、自分の端末のポータルサイトとして利用できる。

 このほか、現時点では利用できない、KDDIのキャリアメール(~@ezweb.ne.jp)にも近々対応できるとして、メールアプリの実機デモを披露した。KDDIは当初、10月上旬から提供を開始するとしていたが、提供開始を10月下旬以降に延期すると発表している。石川氏によれば、「開発は順調に進んでいて、まもなく提供できる」という。

 Windows Phone向けアプリが充実してきている点もアピールした。海外に比べて日本ではWindows Phoneの発売が遅れたため、対応アプリの少なさが課題となっている。しかし同社によれば、世界中で3万本を超える対応アプリのうち、日本で利用できるアプリは既に1万本を超えた。Windows Phone向けのアプリは、開発者が配信地域を指定することになっているが、海外アプリの中にも日本を対象地域としているものが多数あり、日本語化されているものもある。中島憲彦エグゼクティブプロダクトマネージャによれば、「日本人の開発者も増えており、既に世界の15~20%が日本の開発者となっている。短期間にこれだけ増えているのは、日本の開発者が注目してくれている証拠。世界的に見ると、1日に150~200本のアプリが増えているが、日本でも30~40本のアプリが日々追加されていて、多い日には50本のアプリが公開されている」という。

 前出の横井氏は、「新しいコンセプトのスマートフォンなので、最初の取っ掛かりをどう提供するかが鍵となる。最初のハードルをどう超えるかが我々のチャレンジだ。一朝一夕に事が起こるとは考えていない。腰を据えて良さを伝えていく」と話し、体験イベントなどを通じて多くの人々に触れてもらうことで、Windows Phoneを浸透させていく考えを示した。