米マイクロソフトは2011年9月14日(米国時間)、米アナハイムで開催中の開発者会議「BUILD」で2日目の基調講演を行った。登壇したのは、サーバー&ツールビジネス担当プレジデントのサトヤ・ナデラ氏。次期サーバーOS「Windows Server 8」(開発コード名)と次期開発ツール「Visual Studio 11」を初披露した。

 ナデラ氏は冒頭、Windows Server 8とVisual Studio、そしてクラウド基盤である「Windows Azure」について触れ、「これまでのクライアント・サーバー型の世界から、接続された機器と連続するサービスの世界へと、アプリケーションが移行していくよう、開発者がリードしていく必要がある。これは大規模な変化であり、大きなチャンスになる」と切り出した。

 「接続された機器」とは、初日の基調講演で紹介されたWindows 8が、さまざまな種類の機器に搭載されることを指している。これらの機器に継続してアクセスできるようなアプリケーションを作るには、サーバー(Windows Server 8)とクラウド(Windows Azure)を一体にして提供できるマイクロソフト製品が適しているというわけだ。基調講演の中では、各製品の担当者が順番に登場して、それぞれの製品を用いたデモを行った。

 講演の最後には、当初は予定されていなかった同社CEOのスティーブ・バルマー氏が現れるというサプライズもあった。「Windows 8はまだ長い道のりだが、これまでの反応は非常に良く、うれしく思っている」と手応えを語り、前日に公開されたWindows 8の開発者向けプレビュー版(Developer Preview)が、1日で50万ダウンロードを記録したことを明らかにした。

 その上で、「Windows 8が再創造されたWindowsだとすれば、我々はマイクロソフトを再創造する途上にもある」と語り、新しいハードウエア、クラウドサービス、新しいアプリケーションのシナリオ、開発者にとっての新しいチャンスという4つの大きなテーマについて、再創造中であるとした。その中でも、「Windows 8は重要なステップになる」という。

 さらに、「今年は3億5000万台のWindows搭載機器が販売されるだろう。こんなOSは地球上にWindows以外にない。Windows 8を出荷する頃には、少なくとも5億台のアップグレード可能なWindowsパソコンが存在することになる。数億人のユーザーが皆さんのターゲットになる」と、Windows向けにアプリケーションやサービスを開発することの意義を強調。最後は、会場の開発者に向けて「一緒に前進して、チャンスをつかみましょう! 開発者、開発者、開発者!」と、お決まりの「developer」の三連呼で力強く締めた。