NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は、LTE方式のデータ通信サービス「Xi(クロッシィ)」における従量制のパケット料金体系のあり方について、引き続き検討していることを明らかにした。2011年7月29日に開催された決算発表の記者会見でコメントした。

 同社では、スマートフォンの急速な普及などに伴いパケット通信のデータ量が増え続けていることから、(1)3GからLTEへの移行、(2)利用の多いユーザーに対する混雑時の帯域制限、(3)公衆無線LANや自宅の無線LAN、フェムトセルなどへのオフロード――といった施策で対処していく方針。その上で、3G回線ではパケット定額制を維持する考えを表明している。一方、海外では米ベライゾン・ワイヤレスなどが3Gのパケット料金を定額制から従量制に変更しており、国内市場への波及が懸念されている。

 山田社長は、Xiでは月間のデータ量が5GBを超えた場合に、2GBごとに料金が階段状に上がっていく従量制を発表済みで、2012年4月から実施予定であることを説明。ただし、「Xiのユーザーにアンケートを実施したところ、『どこまで上がるか分からない料金体系だと不安』との声があった。また、月間5GBという境目を決めたときは、通常のユーザーがそこまで使うことはほとんどないと思っていたが、昨今はデータ量が増えてきている。5GBという境目や料金の上げ幅などについて、さらに検討したい」と語り、2012年4月の従量制課金開始までにXiのパケット料金体系を変更する可能性を示唆した。

 さらに具体的な検討案の1つとして、ユーザーに2つの選択肢を提示し選んでもらうという案を披露。ある月の途中で、料金引き上げの境目となるデータ量に達した場合に、(1)追加料金を支払ってそのまま使う、(2)追加料金を不要とする代わりに、その月の残りの期間はデータ通信速度を遅くする――のいずれかを選べるようにするという仕組みを検討しているという。

 3G回線に関しては、「現状の定額制のままで続けていく。利用の多いユーザーはXiに移行していくとみており、それに合わせてXiでは従量制を導入するが、3Gは当面今のままとする」と語り、3G回線のパケット料金体系を従量制に移行する考えを否定した。